第6戦は7日、場所を再び札幌ドームに移して行われる。
【第5戦試合結果】
日本ハム 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2
巨 人 0 0 0 0 0 0 0 1 2x 3
【勝】 山口 1勝 0敗 0S
【負】 武田久 0勝 1敗 1S
日本ハム先発の藤井投手に抑えられていた巨人だったが8回と9回に相手の中継ぎ陣を打ち込んで試合をひっくり返した。
一方、日本ハムは先発投手の藤井投手が好投、打線も相手のミスに乗じ先制し同点に追い付かれた9回に高橋選手のホームランで勝ち越したが「勝利の方程式」が崩れ痛い星を落とした。
<コメント>
まず、海の向こうから嬉しい知らせが届いた。メジャーリーグのワールドシリーズで名門ヤンキースが優勝し、松井選手がMVPを獲得した事である。
「ワールドシリーズで優勝する事。」と言ってメジャーの舞台に飛び込んだ松井選手。ここ数年は怪我に苦しみ、本人にとっても不本意なシーズンが続いた。限界説まで流れたが今シーズンは特に後半になってから本来のバッティングを取り戻し、ポストシーズンに入ってからも見事な活躍を見せ、遂に目標としていたワールドチャンピオンの称号に手が届いた。節目、節目で必ず何かやってくれる。ファンもそれに魅了された。ヤンキースとの契約は今シーズン限り。この後の動向に注目が集まる。
さて、日本のプロ野球は日本シリーズ真っ最中。舞台を東京ドームに移して行われた第3戦〜5戦はホームの巨人が2勝1敗で勝ち越し、通算成績を3勝2敗として日本一に王手を掛けた。
空中戦となった第3戦。ミスで試合の決まった第4戦。それらを凝縮したような第5戦の試合内容だった。
巨人は日本ハム先発の藤井投手の緩急をつけたピッチングの前に流れを掴む事が出来ず、逆に自らのミスで相手に先制点を与えると言う、昨日の負けを引きずったかのような嫌な展開となった。だからこそ、終盤の誰もが予想できないようなドラマが引き立つ結果となった。昨シーズン、手が届かなかった日本一の称号が大きく見えてきた原ジャイアンツ。
原監督にとっては、シーズン開幕前にWBCで世界一となっているだけに、最後は日本一で締めて最高の形でシーズンを終えたい所だろう。果たしてそのようなシナリオが「北の大地」に用意されているだろうか。
一方、日本ハムは目の前にあった「勝利」の2文字がスルリと逃げていく格好となり、後が無くなった状態でホームに戻る事になった。藤井投手には失礼な事を書くようで申し訳ないが、あそこまで巨人打線を抑えるとは思わなかった。梨田監督や首脳陣も同じような思いだったのかもしれない。先制点となる相手のエラーを引き出したのも藤井投手。この試合のキーマンと言える活躍をしただっただけに、逆に継投のタイミングが難しかったのも事実だろう。その継投でここまで勝ってきただけに、後ろの投手が打たれて負た事がチームに与える影響は少なからずあると思う。中一日でそのショックを払拭できるか。ホームに戻り大声援を味方に戦える事を考えると、まだ何か起きそうな気がする。
今年の日本シリーズもいよいよ大詰め。この後、どんなドラマが待ち受けているのか。週末の戦いからも目が離せない。

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