2009年11月28日

アフリカ勢の躍進は「アル」のか「ナイ」のか?  【サッカー W杯アフリカ大陸予選&オセアニア予選回顧など】 

  2010年W杯南アフリカ大会の各大陸予選を振り返るシリーズ。最終回となる今回は、アフリカ大陸予選とオセアニア予選について書きたいと思う。


【地元開催で旋風を巻き起こすか?…アフリカ大陸予選】
   前回のドイツ大会は初出場国が軒並み名を連ねたアフリカ勢だったが、ガーナが1次予選を突破する等、なかなかの活躍を見せた。進境著しい地域でしかも地元開催となる本大会で更なる躍進の予感がする。そんな期待を 抱かせる5ヵ国(これらに加えて開催国枠で南アフリカが出場)が予選を突破した。
   信じられないような身体能力を有する事は周知の事実だが、近年ヨーロッパのビッククラブで揉まれ、活躍する選手が増えて来た事も代表チームのレベルアップの一因となっている。コートジボワールのドログバ(チェルシー)やカメルーンのエトー(インテル)など…。

  実力上位の国が順当に勝ち上がった中で、勝負の行方が最後まで分からなかったのがエジプトとアルジェリア。最終予選のグループリーグで決着が付かず、中立地でのプレーオフでアルジェリアに軍配が上がった。
   因縁の対決とあって、14日のカイロでの試合でアルジェリア選手のバスに石が投げ込まれる等、試合前からヒートアップ。試合でもアルジェリアが出場権獲得目前となった後半ロスタイムにエジプトが得点し、プレーオフに持ち込まれた。(投石の件はエジプトの人に言わせると、アルジェリア側が自らを被害者に見立てた自作自演の話だと言う事らしいが・・・。)
  更にプレーオフで敗れたエジプトではデモが発生し、アルジェリア大使が召還される事態となり、まさに「サッカーは国と国との戦いである。」の格言を地で行くような壮絶な戦いだった。
   
   さて本大会が行われる6月。アフリカの代表国のサポーターが喜ぶ結果となるのか。そしてホスト国南アフリカは1次リーグを突破できるのか。2014年ブラジル大会のアジアの出場国枠との絡みもあり目が離せない。

 
◎2010年W杯南アフリカ大会アフリカ代表国
・南アフリカ(2大会ぶり3度目)
・ナイジェリア(2大会ぶり4度目)
・ガーナ(2大会連続2度目)
・コートジボワール(2大会連続2度目)
・カメルーン(2大会ぶり6度目)
・アルジェリア(6大会ぶり3度目) 


【黄色の次は白色が久々に表舞台に…オセアニア予選】
  オーストラリアがAFCに転籍し、ニュージーランドがオセアニア予選を勝ち上がるのはある意味予想通りだった。しかし、この予選を勝ち上がってもワールドカップに行けないのはいつもの事。今回の大陸間プレーオフの相手はアジア勢。初出場を目指す中東最後の砦、バーレーンの野望を打ち砕き、久々に世界の表舞台に登場する。
  「オールホワイツ」が前回のオーストラリア同様、果たしてオセアニア旋風を巻き起こす事が出来るだろうか。

◎2010年W杯南アフリカ大会オセアニア代表国
・ニュージーランド(7大会ぶり2度目)
















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2009年11月25日

明暗を分けた両雄&本大会で台風の目となるか?U.S.A   【サッカー W杯南米&北中米・カリブ予選回顧など】

  2010年W杯南アフリカ大会の各大陸予選を振り返るシリーズ。2回目の今回は、南米大陸予選と北中米・カリブ予選について書きたいと思う。


【順当な顔触れだが… 南米大陸予選】
  欧州大陸予選同様、こちらも顔触れ自体に驚く感じはしない。予選5位のウルグアイも大陸間プレーオフを勝ち抜いて南アフリカ行きのキップを手にした。これで、本大会は歴代の優勝国が全て揃う事となった。
  
  さて、南米の両雄であるブラジルとアルゼンチン。予選の戦いぶりは明暗がはっきり分かれる結果となった。
  まずブラジルだが、総じて安定した戦いぶりだった。サッカー大国ゆえ国民の納得行く結果が得られないと騒動となり、事あるごとにドゥンガ監督解任論が渦巻いた。しかし、コンフェデレーションズ杯を制した辺りからその解任論も徐々に消え、終わってみれば予選トップで本大会に進む事になった。ここ最近のW杯の優勝国、ブラジル、ヨーロッパ諸国、ブラジル、ヨーロッパ諸国となっている。このローテーションだと今度の大会はブラジルの出番となるが果たして・・・。個人的には最近、所属クラブのACミランで調子を上げているロナウジーニョ選手がドゥンガ監督のお眼鏡に適うのかどうかにも注目してみたい。

  一方、ブラジルとは対照的に冷や汗を掻きつつ何とか予選を突破したアルゼンチン。監督交代時期辺りから雲行きが怪しくなり、マラドーナが監督に就任してからは、予選通過ラインをさまよう低空飛行を続けた。一時、プレーオフ或いは予選敗退の危機にさらされたが、最後の最後に踏み止まりクリアした。メッシと言う有能なタレントはいるが、破綻する事が多かったディフェンスを整備しないと本大会でも苦しい戦いを強いられるような気がする。常に優勝候補に挙げられながら、準優勝した1990年以降、余り目立った成績を上げていない「アルビセレステ」(アルゼンチン代表の愛称。)今度の大会ではどんなパフォーマンスを見せるのだろうか。

◎2010年W杯南アフリカ大会南米代表国
・ブラジル(19大会連続19度目)
・チ リ(3大会ぶり8度目)
・アルゼンチン(10大会連続15度目)
・パラグアイ(4大会連続8度目)
・ウルグアイ(2大会ぶり11度目)


【コンフェデ杯準優勝の実力は本物か?…北中米・カリブ予選】 
  ヨーロッパや南米と比べると注目度は決して高くない北中米・カリブ予選。ここ何大会かの出場国はメキシコ、アメリカとどこか、と言う構図だが、今回もそれは変わらなかった。ただ、最終予選前半でメキシコがもたつき、その構図が崩れるのでは、と思わせた時期もあった。エリクソン監督を解任しアギーレ氏が就任してから持ち直し、無事予選を通過した。
  そして今回、「どこか」の座を射止めたのが久々の出場となるホンジュラス。かつてW杯の結果を巡ってエルサルバドルと戦争になった事は有名な話である。今回のチームはインテルに所属(今シーズンはポルトガルのベンフィカにレンタル移籍している)スアレと言うストライカーを擁しているが、果たしてどんなチームなのだろうか。

 さて、本大会で面白い存在になりそうなのが、アメリカ。今年行われたコンフデレーションズカップでスペインを破り準優勝した。チームにとって大きな自信になっただろう。ヨーロッパのクラブに所属している選手もおり、勢いに乗れば台風の目になる可能性を秘めている。ヨーロッパ、南米の強豪相手にどんな戦いを見せるのか注目したい。

◎2010年W杯南アフリカ大会北中米・カリブ代表国
・米 国(6大会連続9度目)
・メキシコ(5大会連続14度目)
・ホンジュラス(7大会ぶり2度目)














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2009年11月24日

外交問題にまで発展した21世紀版「神の手」&今後を占う意味で重要な大会となるアジア勢 【サッカー W杯欧州&アジア予選回顧など】

  2010年W杯南アフリカ大会に出場する32ヵ国が出揃った。12月4日には1次リーグの組合せ抽選も行われ、大会が始まるまでの半年間、マスコミやサポーターの間で予選突破の為の皮算用が繰り広げられる。その話をするのが実は最も楽しいのかも知れない。宝くじと同じである。
 そこで何回かに分けて各大陸予選を振り返り、本大会の展望についても簡単に触れてみたいと思う。今回は、欧州大陸予選とアジア予選。


【凪で終わるかと思いきや最後に大波が…欧州大陸予選】
  最後の最後で大波が押し寄せ、物議を醸す結果となった欧州予選だったが、全体的にはこれと言った大きな波乱も無く「凪」で終わり、出るべき国が出て来た、と言う印象である。尚、「神の手」に関するコメントはここでは差し控えたい。
  また、グループリーグの回顧については、過日書いた以下の記事を参照頂ければ幸いである。
  
◎グループリーグの回顧を書いた記事
http://sports-com.seesaa.net/article/130434548.html


  さて本大会での話に移るが、ヨーロッパの中から優勝争いに加わりそうなのが、EURO2008チャンピオンのスペイン、ここ何大会かのW杯では堅実な結果を残しているドイツ等、1次リーグの組合せ抽選で、いわゆる「第1ポット」に入る事が予想される国だろうか。個人的にはカペッロ氏が監督になって息を吹き返したサッカーの母国、イングランドが復権しベスト8の壁を破る事が出来るかに注目したい。
  この他、第1ポットから漏れる有力国がどの国と同居するのか。1次リーグの組合せ次第では、優勝候補に挙げられる国と言えども大会序盤から気の抜けない戦いが続く事になる。くれぐれも岡田ジャパンがそのような組に入らない事を願うばかりである。
 

◎2010年W杯南アフリカ大会ヨーロッパ代表国
・イングランド(4大会連続13度目)
・スペイン(9大会連続13度目)
・イタリア(13大会連続17度目)
・ドイツ(15大会連続17度目)
・デンマーク(2大会ぶり4度目)
・セルビア(初出場)
・スロバキア(初出場)
・スイス(2大会連続9度目)
・オランダ(2大会連続9度目)
・ギリシャ(4大会ぶり2度目)
・スロベニア(2大会ぶり2度目)
・ポルトガル(3大会連続5度目)
・フランス(4大会連続13度目)


【出場枠を維持できるか試金石となる本大会…アジア予選】
   オーストラリアがAFCに転籍して初のW杯予選となったアジア地区。今までの予選と決定的に違うのは、長年アジアのサッカー界をリードして来た中東から代表国が出なかった事である。常連だったイラン、サウジアラビアは最終予選、5位決定戦で姿を消し、最後の砦となったバーレーンもニュージーランドの軍門に下った。代わって北朝鮮が久々に国際舞台に登場する。サッカーに限らず謎の部分が多い国だけに色んな意味で注目が集まる。

   日本を始め、東アジアの3ヵ国は恐らく組合せで第4ポットに組み入れられる事になるだろう。他地区の代表国を見ると、どのグループに入っても格上の相手ばかりである。初出場国が多かったドイツ大会より骨っぽい相手が揃った今大会。ベスト4を目指す日本にとっては厳しい戦いになるだろう。
   地元アフリカ勢が躍進すれば、アジア勢の成績次第で2014年ブラジル大会では出場枠が削られる可能性があるアジア地区。どの国でも良いから予選を突破し、上位に食い込んで欲しいものだが・・・。

◎2010年W杯南アフリカ大会アジア代表国
・日 本(4大会連続4度目)
・北朝鮮(11大会ぶり2度目)
・韓 国(7大会連続8度目)
・オーストラリア(2大会連続3度目)











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2009年11月22日

記事更新再開に関するお知らせ

  当ブログにアクセス頂き有難うございます。

  左足の怪我により記事更新を一時休止しておりました。ギプスが外れるには、もう少し時間が掛かりそうですが、順調に回復している為、近日中に記事更新を少しずつ再開して行きたいと思います。
  最初は、来週行われる競馬のジャパンカップの予想か或いは先日、出場国が出揃ったサッカーのワールドカップ予選の雑感を書こうと考えています。
  
  今後とも、当ブログを宜しくお願い致します。
 

posted by スポーツ職人 at 12:12| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

ブログ一時休止のお知らせ

  いつも当ブログにアクセスして頂き有難うございます。

  先週の金曜日に会社に出勤する途中、不慮の事故に遭い、左足を負傷してしまいました。(膝のサラにヒビが入っている状態です。)
  入院するほどではありませんが、体調の回復に努めたい為、当ブログの更新を一時休止したいと思います。

  体調が戻り次第、復帰したいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
posted by スポーツ職人 at 20:53| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする