【レース結果】
1着 △ローブデコルテ 福永 祐一 2分25秒3
2着 ○ベッラレイア 秋山真一郎
3着 ラブカーナ 菊沢 隆徳
4着 △ミンティエアー 蛯名 正義
5着 ピンクカメオ 四位 洋文
<コメント>
天候に恵まれた今日、実際に東京競馬場に足を運んだ。芝生の緑がとても映えていて眩しかった。新装されたフジビュースタンドの中もきれいになっており飲食店を中心に充実していた。来週の日本ダービーは当日券で入場できるとの事。興味のある方は一度足を運んでみると良いだろう。
さて本題。 桜花賞の1、2着が出走しないと言う異例の事態となった今年のオークス。戦前の混戦の予想に断を下したのは、1番人気ベッラレイアを最後の最後で差し切った5番人気の外国産馬、ローブデコルテだった。前を行くベッラレイアを捕えるシーンは見応えがあった。
レースは、スマートストームが逃げて淡々としたペースで最後の直線勝負となり、早めに抜け出したベッラレイアがそのまま押し切るかに見られたが、外から芦毛の馬体が強襲した。オークスでの外国産馬の優勝は史上初。騎乗した福永祐一騎手は、一昨年のシーザリオに続いてこのレース3勝目。「新」樫男と言っても良いくらいこのレースとの相性が良い騎手である。その新樫男が会心の騎乗でシルバードレスを身にまとったお嬢さんをエスコートした。
ローブデコルテとはフランス語で、女性が宮中で着る礼服と言う意味だそうだ。欧州では競馬観戦する際、女性は帽子を被って着飾ると言う風習があると聞いた事がある。日本の競馬でそのような風習はないが、華やかなオークスの舞台で最も相応しい樫の女王の誕生となったと言えるのかも知れない。
1番人気のベッラレイアは早めに抜け出したまでは良かったが、最後1頭になった所で脚色が少し甘くなった。GT初制覇を狙った秋山騎手に勝利の女神が手を差し伸べたかと思ったが直前になってソッポを向いてしまった。ローブデコルテがしたようなレースをするのが、この馬にとって理想だったと思うが、直線勝負で少し焦りが出たのかも知れない。それにしても2,400m走って僅かハナの差で明暗が分かれるとは・・・。勝負の世界は非情である。
本紙で本命に推したザレマは、道中の位置取りも良く最後の直線で伸びるかと思われたが、すぐ側を走り抜けたベッラレイアについて行く事が出来なかった。レース後武騎手もコメントしていたが、この馬にとって2,400mと言う距離は少し長いような感じがした。
この春吹き荒れたGTでの「万馬券ハリケーン」は、取り敢えず収まった。来週の競馬の祭典、日本ダービーは本命党が笑うのか、穴党がほくそ笑みながら払い戻し所に足を運ぶのか。東京でのGT5週連続シリーズはいよいよクライマックスを迎える。

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