そこで本紙では、12月23日に行われる有馬記念にスポットを当てたい。今週何回かに分けて過去行われた有馬記念の内、個人的に印象に残っているレースを振り返ってみたいと思う。
1回目は平成の3冠馬、ナリタブライアンとディープインパクトを取り上げる。
【第39回有馬記念】
3冠を達成したナリタブライアン、女傑ヒシアマゾンなど当時の4歳馬(現3歳馬)の活躍が目立ったこの年。結果はこの2頭が1、2着だったが3冠馬ナリタブライアンの1人舞台だったといっても良いだろう。最後の直線でエンジンの掛かった同馬を追いかける馬はいなかった。
だがこの年の激走がたたったのか、翌年以降は目立った成績を残す事は出来なかった。全盛期の走りを取り戻す事無く静かに引退した。
引退後、種牡馬として期待かかかったが1998年、病気により死亡しその血を後世に残す事は難しい状況となっている。
ちなみにこのレースの3着は、故障明けで復活ののろしを上げたライスシャワー。翌年、天皇賞春を制し復活を遂げたが、この後悲劇が起きる事など知る由も無かった。
◎第39回有馬記念
1着 ナリタブライアン 牡4 南井克巳
2着 ヒシアマゾン 牝4 中舘英二
3着 ライスシャワー 牡6 的場均
4着 アイルトンシンボリ 牡6 岡部幸雄
5着 ナイスネイチャ 牡7 松永昌博
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【第51回有馬記念】
平成の怪物、ディープインパクトの引退レースとなった。有馬記念の引退レースと言えばオグリキャップやトウカイテイオーなど、骨折などから見事復活すると言う、ファンの涙を誘うドラマティックな最後と言う印象があるが、この馬に限ってはとにかく強烈な強さを印象付けた引退レースとなった。これが本当に引退レースなのかと言う程、他馬を寄せ付けない圧勝だった。現役を続けて凱旋門賞でリベンジを果たして欲しい、と思ったファンも多かったと思うが、今年も力を維持できるとは限らず、怪我をして再起不能という事になれば日本競馬界にとって大きな損失となってしまう。今考えると、あのタイミングでの引退は妥当だったと思う。
稀代の大種牡馬サンデーサイレンスやディープインパクトの前の3冠馬ナリタブライアンがこの世を去ってしまった今、この平成の怪物にかかる期待は大きい。
◎第51回有馬記念成績
1着 ディープインパクト 牡4 武 豊
2着 ポップロック 牡5 ペリエ
3着 ダイワメジャー 牡5 安藤勝己
4着 ドリームパスポート 牡3 内田博幸
5着 メイショウサムソン 牡3 石橋守
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