皐月賞で剛脚を見せ付けて強い勝ち方をしたアンライバルドがクラシック2冠目を獲得するのか。それとも人気を集めながら惨敗を喫したロジユニヴァースらの巻き返しはあるのか。
およそ7,700頭の中から選ばれた18頭が織りなす珠玉のドラマ。果たして76代目のダービー馬に輝くのはどの馬か。
【本紙予想】
この世代で生まれたサラブレットは約7,700頭。その中から激戦を勝ち抜いてこの晴れ舞台に上りつめた18頭だけあって、どの馬も見劣りしない。また、手綱を取る騎手も既にダービージョッキーの称号を手にしている騎手や、これからその座を狙う若手騎手まで多士済々である。その中から栄えあるダービー馬、ダービージョッキーの称号を手にするのはどの馬、騎手なのか。
過去の傾向を探ると1番人気の信頼度が比較的高く、堅い決着で収まる事が多かったが、ここ2年は先行した人気薄の馬が粘り波乱となっている。また外枠は不利とされており、過去5年で優勝した馬の内、最も外枠だったのはキングカメハメハの12番枠、2着でもアサクサキングスの16番枠である。
また予想する諸氏が心配しているであろう天気であるが、良馬場は期待できないが思ったほど悪くならないと思われ、重馬場の巧拙の差はさほど出ないと見る。そこで本紙予想。
◎(本 命)6枠12番 リーチザクラウン
前走の皐月賞では休み明け、大外枠と不利な材料が重なり見せ場なく敗れ、レース後の武豊騎手のコメントも間違って取り上げられるなど散々な結果に終わった同馬。
本来ならこの馬を本命に推すのはかなり勇気がいるが、今回は同型のゴールデンチケットが外枠に行った事からスタートさえ良ければ単騎で逃げる事は可能と見る。単騎で逃げる事が出来て、自らのペースでレースを進められれば、最後の直線で後続を寄せ付けない脚があり押し切る事が出来るだろう。今年の東京でのGTレースは先行した馬が粘るケースが多い。人気の落ちた今であれば、1番人気の馬を気にして各馬牽制し合えば・・・。ダービージョッキーの称号を何度も手にした名手の手綱さばきへの期待も込めてこの馬を本命に推したい。
○(対 抗)1枠2番 アプレザンレーヴ
トライアルレースの青葉賞では最後の直線で並びかける間もなく他馬を抜き去り完勝した。成績も安定しており、何よりダービーと同じコースを経験しているのは強みである。また、内田騎手皐月賞で3着だったセイウンワンダーではなくこちらを選んだ事も強調材料として挙げられる。父シンボリクリスエスと同じ道を辿って上りつめたこの舞台。強い相手とは今回が初対決となるが、その父を越える素養は十分あると見る。
×(注 意)8枠18番 アンライバルド
2冠を目指すアンライバルド。皐月賞での剛脚を見せ付けられれば、今回のレースで1番人気となるのも当然である。今回もアッサリ勝つ可能性は確かにある。が、しかし先週のブエナビスタほど鉄板かと言うとそうでもないような気がする。皐月賞はよどみない流れもこの馬に味方したような気がしてならない。更に大外枠はマイナス材料で、コースロスを強いられる事も十分考えられる。後ろから行く馬だけに上手く内を掬えるかどうか。有力候補である事は間違いないが、今回は3番手評価としたい。逆にここもアッサリ勝つようだと3冠の器とも言えるのか。
▲(単 穴)5枠9番 ジョーカプチーノ
距離適性があるかどうかが最大のネックだが、NHKマイルカップでの内容は優秀だった。今回も前に目標とする馬(リーチザクラウン)がいると予想される事、人気もさほどない事からその時の再現があり得ると踏んだ。
その他△(連下)としては、前走の敗因が馬体重減にあるとすれば、馬体が戻った今回こそ反撃が期待できる1枠1番ロジユニヴァース、東京コース2戦2勝の4枠7番ナカヤマフェスタ、前走不利があった8枠17番アイアンルック まで挙げておきたい。
まとめると
◎6枠12番 リーチザクラウン
○1枠 2番 アプレザンレーヴ
×8枠18番 アンライバルド
▲5枠 9番 ジョーカプチーノ
△1枠 1番 ロジユニヴァース
△4枠 7番 ナカヤマフェスタ
△8枠17番 アイアンルック
馬券は馬連で◎○×▲のBOXと◎から△への流し馬券。2−9、2−12、2−18、9−12、9−18、12−18、1−12、7−12、12−17の9点。
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