また同じ日、サッカーの国際親善試合キリンチャレンジ2008第2戦でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦した日本はMF山瀬ゴール等で3−0で快勝し、2月6日行われる2010年W杯アジア3次予選第1戦のタイ戦へ向けて弾みをつけた。
【試合結果】
◎ハンドボール 〜北京五輪 男子アジア再予選〜
韓 国 28−25 日 本
◎サッカー 〜国際親善試合〜
日 本 3−0 ボスニア・ヘルツェゴビナ
<コメント>
〜もう少し、あと少し、でも届かない敵の背中〜
試合会場も近く、開始時刻も同じ。スポーツファンにとって30日の夜はどちらを見たら良いか悩ましかったと思う。我が家は取り敢えずサッカーを選択した。オシム前監督が観戦に訪れて、さぞかし盛り上がっているのかと思いきや、空席が目立ちやけに静かだった。盛り上がりに欠けるサッカーの前半が終わったところで、我が家のチャンネルはBS−NHKへ。すると代々木は異様な盛り上がりだった。と言う訳で、ここからはハンドボールに関するコメントである。
29日の女子の試合と違い互角の戦いを繰り広げた。しかし、追いつけそうで追いつけないアジアの虎、韓国の尻尾。終盤、韓国の攻撃を凌ぎ追い上げたが及ばなかった。日本は、得点源である長身選手を徹底的にマークし仕事をさせない作戦が功を奏したものの、どこからでも得点出来る韓国の攻撃を防ぎ切る事は出来なかった。ここぞ、という時に決められるか決められないか、その差が出た試合だったと思う。
これで注目された再予選は男女とも韓国が勝利を収め、北京行きのチケットを手にした。一方、敗れた日本は世界最終予選に回る事になったが、クロアチアなど欧州の強国を相手にしなければならず苦戦を強いられそうだ。
しかし「大人の都合」に端を発した今回の騒動でハンドボールと言う、日本ではどちらかと言えばマイナーなスポーツが一躍脚光を浴びたのは間違いない。これを持続させられるか、それとも単なるブームで終わってしまうのか。最終予選の戦いを含めて、選手、関係者のこれからの取り組み方に懸かっている。かつてサッカーも韓国に勝てず、それが国際舞台へ出れない要因の1つとなっていた時代があった。今回の試合を見て関心を持った子供達も多いだろう。サッカー同様、底辺まで広く浸透すれば、何れ韓国を破る時代が来るような気がする。そう感じさせてくれる試合内容だった。
さて、ハンドボールが終わりチャンネルを変えると、サッカーも終盤戦を迎えていた。結果は岡田監督の秘蔵っ子山瀬選手の活躍で岡田ジャパンが初勝利を飾った。内容はともかく勝った事は良かったと思う。タイ戦に向けて明るい兆しが見えてきたとは思うが、久々に公の場に姿を見せたオシム氏はどう感じただろうか。
こうして、歓声とため息が入り交じった30日の夜は更けていった。試合結果、ファンの盛り上がり・・・、実に対照的な夜だった。

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