長崎県勢の優勝は春夏を通じて初めてで、昨年の沖縄尚学(沖縄)に続き、2年連続で九州勢が優勝した。花巻東はあと一歩及ばず、春夏を通じて東北勢初の甲子園優勝はならなかった。
清峰・今村、花巻東・菊池両エースの投げ合いとなったこの試合。清峰は7回に9番・橋本の適時二塁打で1点を挙げて均衡を破った。今村は走者を出しながらも要所を締め、得点を許さなかった。今村投手は今大会3度の完封、そして44回を投げて1失点と安定した投球で強烈な印象を残した。
【決勝結果】
清 峰 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
花巻東 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
<コメント>
東京では桜の開花宣言が出て本格的な春の到来となるかと思いきや、ここ数日は身震いしそうな寒い日が続いている。(それでも桜は徐々につぼみを広げ、場所によっては満開となっている所もあるようだが・・・。)それは我が故郷である仙台でも同じようだ。
そんな寒さを吹き飛ばし東北に「春」を運ぶのでは、と期待された花巻東だったが甲子園の勝利の女神は、長崎県勢初の優勝と言うシナリオを選び、またしても東北勢が優勝する事を拒んだ。
小生がこの目で見た(と言っても生で観戦したのは東北が決勝に進んだ時だけで、残りはテレビ観戦なのだが)大越投手を擁し帝京と死闘を演じた仙台育英、ダルビッシュ投手を擁した東北、そしてセンバツで夏と合わせて2度目の決勝進出を果たした仙台育英・・・。そして今回の花巻東と何れの試合も1、2点差の接戦で、勝ってもおかしくないような展開なのだが、最後は勝利の女神がソッポを向いてしまう。「北国のハンデ」と言うフレーズは深紅の大優勝旗が津軽海峡を越えている現状を見ても死語に近いと思うのだが、どうして紫紺又は深紅の優勝旗は東北の地を踏む事を嫌うのだろうか。
さて、清峰の優勝の立役者となった今村投手は44イニングを投げて失った1失点とほぼ完璧に近いピッチングを披露し強烈な印象を残した。またチームとしても昨秋の県大会から九州大会、そして今回のセンバツと無敗で優勝まで登りつめた事は立派だと思う。この後どのようにスケールアップして夏の甲子園に戻ってくるのかとても楽しみである。それは、残念ながら今大会は優勝に手が届かなかった花巻東のエース、菊池投手にも言えることである。
春のチャンピオンは決まったが、高校野球はこれから本格的なシーズンを迎える。今回のセンバツに出場できなかった或いは思うような成績が残せなかった有力校が戦力を整え、夏に挑んで来るであろう。果たしてどこの高校が夏の主役となり、どの選手が注目を浴びるのか。「筋書きのないドラマ」はこれからが本番なのである。
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