大会第4日を終了して全体のトップは全勝のイタリア、以下日本、アルゼンチン、オーストラリアの順となっている。
日本は大会第5日となる6日、大一番のオーストラリア戦を迎える。
【大会第4日の結果】
アルゼンチン 3-1 イラン
韓 国 3−2 オーストラリア
イタリア 3−0 アルジェリア
日 本 3−0 タ イ
<コメント>
北京行きのチケットを懸けた戦いも中盤戦を迎え、日本は格下のタイ相手に序盤こそサーブレシーブが乱れて苦戦したものの、第1セットを取って波に乗るとその後は相手を寄せ付けずストレートで退けた。
一方、日本×タイ戦の前に行われたオーストラリア×韓国戦でオーストラリアが敗れた為、日本がアジアのトップに浮上した。オーストラリアの方が優位な状況で日本戦を迎えると思っていただけに、このような展開になる事はちょっと想像していなかった。
それにしても飛ぶ鳥を落とす勢いで快調に勝ち星を重ねていたアジア王者が、イタリアに敗れてから急に失速するとは・・・。勝負事は分からないものである。
さて、日本優位な状況で迎える6日のオーストラリア戦。植田ジャパンは勝たなくてはいけない状況に変わりはないが、精神的に混乱しているオーストラリア相手に勝点で上に立った事で心理的に余裕を持って戦えるのは間違いない。(イタリア戦同様、逆にそこから来る「欲」こそがもう1つの敵でもあるのだが・・・・。)その後の対戦相手を見比べると日本は厄介な相手を残している。アルゼンチンも大会序盤こそもたついていが、気がつけば日本と勝ち点で並んでいる。戦績では日本に分が良いが、大一番の後なのが妙に引っ掛かる。悲願達成の為には1ヤマ2ヤマ越えなくてはならないが、6日は是が非でも勝たなくてはならない。それはオーストラリアも同じ事。
休養日となる5日の「空白の1日」で流れが変わる事もある。オーストラリアもキッチリ調整して来るだろう。イタリア戦で見せた精神的な脆さ。そこからすぐに立ち上がった精神的強さ。指揮官は後者の姿こそが今の日本の姿であると言う事を2戦目の後のインタビューで語っていたが、どちらが本当の姿なのか、それが問われる戦いがいよいよ始まろうとしている。

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