2着には、直線で早めに抜け出し最後まで見せ場を作った12番人気のスマイルジャックが入った。2番人気のマイネルチャールズは直線で伸びきれず4着に終わった。
【第75回東京優駿競走成績】
1着 ×ディープスカイ 四位洋文 2分26秒71
2着 スマイルジャック 小牧 太
3着 △ブラックシェル 武 豊
4着 ◎マイネルチャールズ 松岡正海
5着 △レインボーペガサス 安藤勝己
<コメント>
今日は娘を連れて東京競馬場に足を運んだ。ダービーデーに競馬場に行ったのは、タヤスツヨシが勝った時以来。その時は一般入場券も前売りだったが、今年は当日発売で入場する事が出来た。タヤスツヨシが勝ったレースは確か、先週のオークスのように勝った馬が最後の直線で斜行した事で、不利を受けた騎手が激怒し後味の悪いレースだったような覚えがある。ちなみにその年の皐月賞馬はジェニュイン、菊花賞馬はマヤノトップガン。あの田原騎手の十字を切るポーズが話題になった年である。
天気にも恵まれせっかくの競馬観戦。願わくば、75代目のダービー馬の誕生をこの目で見たかったが、プリキュアショーが主な目的の娘は目的を達成すると飽きてしまい説得に失敗。あえなく帰ってテレビ観戦となった。

さて話を元に戻して、混戦と言われた今年のダービー。その混戦に断を下したのは、1番人気を背負ったディープスカイだった。有利とは言えない最内枠をどう捌くのか、昨年歴史の生き証人となった四位騎手の手綱さばきに注目したが、いや恐れ入った。後方に控え最後の直線で大外に持ち出す大胆不敵なレース運び。一歩間違えると非難を浴びる騎乗ぶりだったが、結果的にはお見事と言うより他ない。実際、前を行くスマイルジャックを捕らえられるか微妙だったが、NHKマイルCで見せた剛脚をもってすれば、何の問題もなかった。(上がりの掛かる競馬となりこの馬にとって苦になる事は無かったと思うが・・・。)
馬を信じて最後の直線勝負に懸けたジョッキー、それに応えた優駿。人馬一体となって栄冠をもぎ取り、長いダービー史の1ページに再びその名を刻んだ。初距離も、最内枠も難なくクリアしたディープスカイ。剛脚を繰り出した後だけに父アグネスタキオン、変則2冠の先人キングカメハメハのようにならなければ良いが、と言う想いも少しあるのだが、無事ならば、新たなディープ伝説が始まるような気がする。今後の活躍が非常に楽しみである。
本紙本命のマイネルチャールズもよく頑張ったが、勝ったディープスカイと併せる形に持ち込めず、持ち前の勝負根性を発揮できなかった。
2着のスマイルジャックは健闘したと言って良いだろう。思えば皐月賞の時、本紙で本命に推した馬。皐月賞の惨敗で見限ったが、それまでの安定した成績からすれば2着入線も頷ける。
3着に入ったブラックシェルは、1コーナーの不利が痛かった。それにしても武豊は今年のクラシックレースではツキに見放されている。先週のオークスで騎乗予定だったポルトフィーノが骨折、めぐり巡ってテン乗りとなったマイネレーツェルで不利を受け、そして今回のレースでも・・・。騎手リーディングトップの名手と言えどもこればっかりはどうする事も出来ない。来週の安田記念はウオッカを振るらしいが、果たして吉と出るか凶と出るか。
かくして8千数百頭の頂点を決める珠玉のドラマは、変則2冠馬の誕生で幕を閉じた。来年はどんなドラマが繰り広げられるのか。その候補となる新馬の争いが暑い夏と共にもうすぐ訪れようとしている。


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