初戦でイタリアと対戦した日本は、セットカウント2-3で逆転負けを喫し初戦を白星で飾る事は出来なかった。その他ライバル、オーストラリアなどが勝利を収めた。
黒星スタートとなった日本は1日、イランと対戦する。
【初日の結果】
オーストラリア 3−0 タ イ
韓 国 1−3 アルゼンチン
アルジェリア 3−2 イラン
日 本 2−3 イタリア
<コメント>
北京行きのキップは僅か2枚。4大会振りのオリンピック出場を目指すバレーボールの男子日本代表は、その内の1枚を獲得すべく強豪イタリアとの初戦に臨んだ。
第1セットを先取されたものの、続く第2、第3セットを大激戦の末奪い返し、第4セットも7点差で先にマッチポイントを取り、大金星が目の前にちらついた。が、そこから地力で勝るイタリアが猛追を見せ、第4セットを奪った。意気消沈した日本に第5セットをもぎ取る力は残っておらず、ファイナルセットを取ったイタリアが初戦をモノにした。
恐らく選手、関係者、そして観戦したファンが信じて疑わなかったジャイアントキリング。しかし勝負強さと言う点で、世界で揉まれ続けたイタリアと、世界から取り残された日本との差が最後の最後で出た感じがした。イタリア戦で勢いをつけると言う目論みはゴール寸前まで成功したかに見えたが、直前で音を立てて崩れ去り、残ったのはフルセット戦って敗れた疲労感と黒星スタートと言う事実だけだった。
バレーボールで久々に熱い試合を見たような気がした。それでもこの大会は結果が出ないと評価されない。心配なのは、勝てる試合を落とした(と思っているであろう)日本の選手が気持ちを切り替えられるかどうか。いくら良い試合をしても負けは負けである。負けはしたが強豪相手に次に繋がる試合が出来たと前向きに捉える事が出来れば大丈夫だと思うが、試合後の選手、関係者から次のイラン戦に向けて威勢の良い言葉は出てこなかった。負けたショックはかなり大きいのだろう。
アジアのトップで北京に行くというのが現実路線であるならば、明日以降の4試合が非常に重要である。イタリア戦の事は忘れてイラン戦に向かっていって欲しい。

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