その名は「ユキチャン」〜
波乱続きの今年春のGT戦線だが、今度の土、日はひと休み。東京競馬場ではオークストライアルとなるフローラSが27日行われる。桜花賞組が出走しない予定で小粒なメンバー構成となりそうだが、出走メンバーの中に注目の馬がいる。全身真っ白の白毛馬、その名もユキチャンである。
歳を重ねると白くなる、いわゆる芦毛の馬は多くはないがそれなりにいる。メジロマックイーンを始めオグリキャップ、ビワハヤヒデなどGTを勝った芦毛馬も存在する。ユキチャンの父、クロフネもその中の1頭である。
このように白毛に近い芦毛馬の活躍は時々あるが、白毛馬は突然変異の反動なのか、血統的なものなのか勝つ事は稀である。(ユキチャンの場合は、母のシラユキヒメが白毛である事から突然変異ではなく母系から受け継いだものと思われる。母のシラユキヒメが突然変異で生まれてきたとされている。)
ユキチャンの話しに戻したい。デビュー戦となった芝1,200mでスピードに乗れず大敗したが、その後のダート戦(1,200m)で初勝利を挙げた。この事からダートの方に適性があると陣営は踏んでいたようだが、3戦目となるミモザ賞(芝2,000m)で最後に鋭い差し脚を見せて勝利を収め、芝のレースにも適応する事を示した。
オークス行きのキップを懸けたフローラSでも前走の勝ちっぷりや物珍しさも手伝って、恐らく上位人気になると思うが、もし他馬を寄せ付けない勝ち方をしたら、目玉不在の樫の舞台で台風の目になる事は間違いなく、久々の「アイドルホース」誕生の予感さえする。白馬王子ならぬ白馬のお姫様は日曜にどんなレースをするのか。その走りに注目したい。
ユキチャンが2勝目を上げたミモザ賞

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