この内、ドバイワールドカップ(ダート2000m)で昨年の4着から巻き返しを期したヴァーミリアン(牡6歳)は、終始良い所なく最下位という結果に終わった。
この他、昨年の日本ダービーを制し話題となったウオッカ(牝4歳)は、バイデューティフリー(芝1777m)で4着、アドマイヤオーラ(牡4歳)は9着だった。
【上記以外の日本馬の競争成績】
◎UAEダービー(ダート1800m)
8着 イイデケンシン(牡3歳)
<コメント>
春の訪れと共に日本の競馬もいよいよ今週からGTレースが目白押しとなる。本紙でも、桜花賞からGTレースの前日予想及び結果の掲載を再開する予定である。と言う事で競馬の話題を取り上げるのは、昨年暮れの有馬記念以来となる。
さて世界最高峰の賞金レース、ドバイワールドカップが遠い異国の地、UAEで行われた。優勝の期待が懸かったヴァーミリアンだったが最下位に敗れ、ファンの期待に応える事は出来なかった。日本のダートでは無類の強さを誇っていたが、やはり世界の壁は厚かったと言う事だろうか。日本の競走馬は近年、積極的に海外へ遠征しており現地での調整方法などに関するノウハウは蓄えられているとは思うが、長距離の移動などで人間には想像できない負担が馬に掛かっているのだろう。やはり馬は繊細な生き物である。
この他、昨年日本の競馬界に一大センセーションを巻き起こしたウオッカ等もトップでゴール板を通過する事は出来ず、関係者にとっては改めて海外遠征の難しさを思い知らされた「ドバイワールドカップデー」となった。
その一方で、ドバイシーマクラシック(芝2400m)で優勝したのが、フジキセキ産駒の馬だったとか。既に国内ではGTレースを勝った産駒が出る等、お馴染みの種牡馬だが、シャトル種牡馬で種付けされた産駒が優勝し、サンデーサイレンスの血を引くこの馬の、種牡馬としての奥の深さを感じた。
2008年の競馬界。新たなスターホースの誕生は?そして、どんなドラマが展開されるかのか?今年も楽しみである。


→今年も(或いは「は」)競馬が楽しみだ、と言う方はクリックをお願いします。