【第38回有馬記念】
無敗のままダービーを制しスターホースの仲間入りをしたトウカイテイオー。しかし翌年、GTを制したのはジャパンカップのみ。しかも次走の有馬記念(第37回)は見せ場無く11着と惨敗した。6歳(現5歳)になり、3度目の骨折を起こし復帰は難しいと思われていた。その間、ビワハヤヒデなど次世代の馬が主役を奪い、この馬の存在はすっかり薄くなってしまった中で行われた38回目の有馬記念。骨折明けで、しかも1年のブランクがあり誰もが無事にゴールしてくれれば、と思っていたはずである。しかしこれが最後のレースだと悟ったのか、渾身の力を振り絞り先頭でゴールを駆け抜け、見事に有終の美を飾った。レース後、騎乗した田原騎手は人目もはばからず男泣きした。
◎第38回有馬記念レース結果
1着 トウカイテイオー 牡6 田原成貴
2着 ビワハヤヒデ 牡4 岡部幸雄
3着 ナイスネイチャ 牡6 松永昌博
4着 マチカネタンホイザ 牡5 柴田善臣
5着 レガシーワールド せん5 河内 洋
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【第35回有馬記念】
今でこそ競馬場に若い女性が観戦に来る事に違和感が無くなったが、当時、競馬と言えばギャンブルと言うイメージが強かった。それを変えた最大の功労馬と言えるオグリキャップ。トウカイテイオー同様、故障明けで出走した天皇賞、ジャパンカップと惨敗しもう終わったと誰もが思って迎えた有馬記念。しかし、武豊騎手を背に劇走し最後を飾った。レース後「オグリ、オグリ」の大歓声が上がった事、レース実況で大川慶次郎が「ライアン、ライアン」と叫んでいたのが印象的であった。
◎第35回有馬記念レース結果
1着 オグリキャップ 牡6 武豊
2着 メジロライアン 牡4 横山典弘
3着 ホワイトストーン 牡4 柴田政人
4着 オサイチジョージ 牡5 丸山勝秀
5着 オースミシャダイ 牡5 松永昌博
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52回目を迎える有馬記念の枠順が20日発表された。ダイワの兄妹対決、メイショウサムソン、ウオッカの新旧ダービー馬対決など例年にも増して見所の多い今年のグランプリレース。今年最後のビックレースを制するのは果たしてどの馬か。尚、本紙予想は土曜日発表の予定。

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