近年、留学生の活躍が目立つ高校男子バスケットボールであるが、今年はインターハイ、国体と伝統校の能代工業が制し3冠の期待が懸かる。高校生最後の大会を制するのはどこの高校か。大会は12月23日〜29日、東京体育館で行われる。
【組合せはこちら】
http://wintercup.jabba-net.com/2007/bracket.html?mw=1
<コメント>
最近、男子の高校バスケットはセネガルなどから来る留学生がスコアラー(得点を稼ぐ者)となり活躍するチームが上位を占める事が多かったが、今年はその留学生の高さにここ数年苦しめられていた伝統校、能代工業がインターハイ、国体を制覇し強さを見せつけている。ちなみに能代工業に外国からの留学生はいない。この大会も優勝すると今年の主要となる大会を全て制する事になる。能代工業としては、アメリカへ渡った田臥選手を擁して以来の事になるだろうか。
それを阻止すべく、他の強豪校も牙を研いでいる。その一番手は、インターハイ準優勝のライバル福岡大大濠を破った福岡第一(このチームもインターハイではベスト4である。)だろう。このチームには留学生もいるが、スラムダンク基金を活用しアメリカへ渡る事になったガードの並里選手に注目したい。
かつて仙台高校を全国優勝に導いた佐藤監督が指揮する宮城の明成は昨年のこの大会、そして今夏のインターハイと一躍注目の的となった。全学年が揃った今年のウィンターカップでどのような戦いを見せるのか。順当に勝ち上がると、準決勝で前述の福岡第一と対戦するが、その前に3回戦で当たる可能性がある北陸(福井)戦が最初のヤマだろう。
この他前回大会の優勝校洛南(京都)や留学生を擁する延岡学園(宮崎)などがどこまで上位校に迫るのか。
日本のバスケットボール界は、トップの協会が予算の件でゴタゴタが続き(ようやく正常化しつつあるようだが)、北京五輪出場を逸する(女子はまだ可能性が残っている。)など、最近明るい話題が無いのが実情である。そんな中で行われる高校生活最後の大会。高校生らしい熱い試合が続く事を期待したい。

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