各試合とも手に汗握る熱戦が繰り広げられたこの日、第1試合の桐光学園(神奈川)×日南学園(宮崎)と第3試合の佐賀北(佐賀)×宇治山田商業(三重)が延長戦までもつれ込み、第1試合は日南学園が粘る桐光学園を振り切って3回戦にコマを進めたが、第3試合は双方譲らず延長15回引き分け再試合となった。
この他、第2試合で前橋商、第4試合で文星芸大付の関東勢が勝利を収め3回戦に進出した。
大会8日目の15日も2回戦4試合が行われる。
尚、再試合となった佐賀北×宇治山田商業は9日目(16日)の第1試合に行われる事が決まった。
【第7日の結果とコメント】
日南学園 0 0 0 0 2 0 0 0 0 3 4 9
桐光学園 1 0 0 1 0 0 0 0 0 3 1 6
前橋商 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2
浦和学院 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
佐賀北 2 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4
宇治山田商 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4
(延長15回 引き分け再試合)
興 南 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2
文星芸大付 1 0 0 0 1 1 0 2 X 5
先週開幕した大会も折り返し地点を迎えた大会7日目。今大会の混戦模様を象徴するかのような4試合だった。第1試合の開始が8時半。第4試合の終了が8時40分。実におよそ12時間にも渡り、筋書きの無いドラマが繰り広げられ甲子園の長い1日は終わった。
第1試合は延長に入ってから点の取り合いとなった。桐光学園は3点差の10回裏に県大会後半でも見せた驚異的な粘りで同点に追い付いたが、11回表に4点勝ち越され力尽きた。これで九州勢は8チーム中7チームが初戦を突破した。
そして今日のハイライト、第3試合は昨年夏の決勝以来となる引き分け再試合となった。 試合の後半から登板となった佐賀北久保投手、宇治山田商中井投手のエース同士の投げ合いは見応えがあった。再試合も好ゲームになる事を期待したい。
7日目を終えて49チーム全て甲子園に登場した。混戦と言われた今大会。前述の通り九州勢の好調さが目立っている。東北勢も3チーム残った。一方で地元大阪、兵庫の代表校が初戦で姿を消した事が本命なき今年の大会を象徴しているような気がした。
大会は折り返し地点を過ぎ、いよいよ佳境を迎えようとしている。
【勝者の次の対戦】
◎3回戦
日南学園×常葉菊川・・・10日目(17日)第3試合
前橋商×宇治山田商対佐賀北の勝者・・・10日目(17日)第4試合
文星芸大付×近江対今治西の勝者・・・11日目(18日)第1試合
【8日目の組合せと見どころ】
近 江(滋賀)×今治西(愛媛)
仙台育英(宮城)×智弁学園(奈良)
帝 京(東東京)×神村学園(鹿児島)
甲府商(山梨)×新潟明訓(新潟)
第2試合に登場する仙台育英のエース佐藤投手は初戦の智弁和歌山戦で17奪三振と評判通りのピッチングを披露した。打撃陣が好調な智弁学園相手にどんなピッチングをするのか。1回戦では球数を多く投げたので、日程が詰まるこの後の事を考ると、球数を少なくしてスタミナのロスを防ぎたいところ。
第3試合は、金光大阪の好投手植松投手を打ち崩した神村学園が、帝京の二枚看板に挑む。帝京は、二枚看板太田、垣ヶ原両投手を名将前田監督がどのように使うのか注目したい。
第4試合は北信越最後の砦、新潟明訓が、初戦大差で勝ち、勢いに乗る甲府商と対戦する。新潟明訓は1回戦で好投した主戦永井投手の出来がカギを握りそう。

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