バスケットボール男子のプロリーグ、bjリーグの河内敏光コミッショナーは20日、スーパーリーグのオーエスジーから加入申請書が届いていることを明らかにした。オーエスジーは2008〜2009年シーズンをめどにbjリーグへの転籍を検討しているが、同コミッショナーは「ほかにも10チームほど申請があり、(どこを承認するかは)東西の地域バランスをみて決める」と語った。
bjリーグは来季の2007〜2008年シーズンは福岡と沖縄を加えた10チームで行い、2008〜2009年は12チームまで拡張して運営する方向となっている。
<コメント>
日本の男子バスケットボールの組織は大きく分けて日本協会とbjリーグと2つに分かれ対立関係にある。今夏徳島で行われるアジア選手権兼北京五輪アジア予選にbjリーグの選手は招集されていない。と言うより今まで日本代表候補に選ばれた事が無いし、今後もその方だろう。
bjリーグはバスケットの普及と選手のプロ化、そしてJリーグのような地域に根ざす事を理念に掲げ2004年に立ち上がった、歴史の浅い組織で、現在8チームが所属しており来季は福岡と沖縄を加え10チームなる予定である。現在、プレーオフ真っ最中である。元々、日本リーグに所属していたアルビレックス新潟やそこでで活躍していた選手も多く所属している。
一方、日本協会傘下のスーパーリーグは来季から名称を日本リーグに戻して完全プロ化を図る方向であるが機運が高まらず、暗礁に乗り上げているのが実情でその方向性は見出せていない。当初、チームが所属する企業や協会役員がプロ化に反対した事で、前述のアルビレックス新潟は、それに業を煮やして脱退したと言う経緯があり、今回のオーエスジーがそうなれば2例目となる。ちなみにオーエスジーは地域密着を図りたいと言うチームの理念と協会の理念にずれが生じた為と言うのが理由のようである。一応、スーパーリーグ(後に改称される日本リーグ)もホームタウンを掲げてはいるのだが、bjリーグほど強調されていない。
昨年夏、日本で選手権が行われこれでバスケットへの関心が高まるかと思われたが、日本代表が目立った活躍が出来なかった上にメディアも余り大きく取り上げなかったので、開催前と後で何も変わらなかった。逆にそれが一因で昨年度赤字を計上する事となって、評議員会が一時紛糾しアジア選手権開催も危ぶまれると言うお家騒動まで起きてしまった。
1976年のモントリオール以来、日本男子はオリンピックに出場していない。五輪出場は関係者の長年の悲願である。ちょうどサッカーがW杯出場を悲願した1980年代後半から90年代前半の状況に似ている。サッカーは企業チームを説得し、プロ化を果たし、W杯にも出場して成果を上げている。一方、バスケ界はリーダーシップを取れる人材がおらず右往左往しているように見える。これでは代表の強化や五輪出場はままならない。特に北京五輪予選はそれまで常に頭の上に重くのしかかっていた中国が開催国枠での出場となるので予選突破のまたとないチャンスなのだが・・・。
小、中、高校でのバスケット人気が低いとは決して思えない。良い選手が育つ下地はあるのだから、ピラミッドのトップが1つになり方向性をしっかり示さないと、せっかくの下地が台無しになってしまう。対立関係にある2つの組織とも、日本のバスケットボールが世界に出て活躍すると言う願いは同じだと思う。一度こじれてしまった関係を修復するのは時間が掛かるかもしれないが、1つにまとまる或いはもっとお互い交流できるような環境を作って、今バスケットボールをやっている或いはこれからやりたいと思っている若い世代に夢を与えて欲しいものである。
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