2009年11月02日

オジサンの底力に屈した稀代の女傑!! ちらつき始めた?「あの2文字」!!  【競馬 第140回天皇賞結果】

  競馬の第140回天皇賞(秋)が1日、東京競馬場芝2,000mで行われ、5番人気だったカンパニーが中団から鋭い末脚を見せ、13度目の挑戦で悲願のGTタイトルを獲得した。
  2着には7番人気のスクリーンヒーローが入り、1番人気に支持され連覇の期待が懸かったウオッカは3着に終わった。


【第140回天皇賞(秋)競走成績】
1着 △カンパニー    横山典弘   1分57秒2
2着  スクリーンヒーロー 北村宏司
3着 ◎ウオッカ      武 豊
4着 ×オウケンブルースリ 内田博幸
5着 ▲シンゲン      藤田伸二

<コメント>
  昔の馬柱表記だと天皇賞を制したカンパニーの馬齢は9歳となる。
  この歳で未だ現役である事が信じられないのに、GTのタイトルまで取ってしまうとは・・・。まさにアンビリーバブルである。しかも上がり3Fの32.9秒は馬齢を考えるとまさに人間の想像を越える鬼脚だった。

  「変則2冠馬」キングカメハメハ、ディープインパクトに唯一土を付けた後、海外に飛び出したハーツクライ、幾つものGTタイトルを獲得したダイワメジャー。数々の歴戦を繰り広げてターフを去って行った名馬。全てカンパニーの同期である。馬も騎手も惜しいレースが続き、なかなかG1のタイトルに手が届かなかったが、毎日王冠で女傑ウオッカを破ったレースを見た勝利の女神が、更にご褒美をもたらした。遅まきながら上に書いた同期に肩を並べる時がついにやってきたと言えるだろうか。
  そしてカンパニーの父であるミラクルアドマイヤは、既に廃用となり今はどこで何をしているのか不明だと言う。ロマンたる競馬はその反面、非情なスポーツでもあると言う事実もまた垣間見えたような気がする。

  一方、1番人気に支持されながら期待に応える事が出来なかったウオッカ。本馬場入場で観客の近い所を悠然と歩みを進める姿は女王(王者)の風格と言うに相応しいシーンだった。それを見て誰もが勝利を信じて疑わなかった。
  しかし「絶対」と言う2文字が存在しないのが競馬である。直線に入り、勝負所で待ち受けていた思わぬ壁。安田記念と同じような状況となったが、ようやく抜け出した時にカンパニーは戴冠ヘ向けてゴール板を駆け抜けようとしており、それを追うスクリーンヒーローを抜かす脚も残っていなかった。
   上がり3F32.9秒と言う末脚を繰り出しながら、毎日王冠と同じ相手に勝てなかった事で陣営はかなりショックを受けているようだ。既定路線だったジャパンカップの他、今後のローテーションは白紙となった。今春の安田記念の後、来年も現役を続行すると明言した角居調教師からは引退を示唆するようなコメントも出た。33秒を切る脚を出せるとは言っても、昨年のレースと比べ走破タイムは遅くなっている。まだGT戦線で活躍する力は持っていると思う一方で、これまで並み居る牡馬をなで斬りにした「オーラ」が徐々に消えつつあるような気もする。
  稀代の名牝の走りをターフで見る事はもう出来ないのだろうか。もう一度戻って来て再び輝きを取り戻して欲しいが・・・。








banner_03.gif
→オジサンの頑張りに感動したと共にウオッカの復活を願う、と言う方はクリックをお願いします。


blogram投票ボタン
→ついでにこちらもポチっと押して頂けると有難いです。
posted by スポーツ職人 at 22:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(10) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

天皇賞・秋の回顧 〜カンパニーには参りました〜
Excerpt:  昨日の天皇賞・秋については、既に御存知のように、8歳馬カンパニーが「ついに」G1制覇。「13度目の挑戦」と相まって、新聞記事には「...
Weblog: Ali della liberta (in Stadio)
Tracked: 2009-11-02 23:07

天皇賞とスワンSの回顧
Excerpt: 【天皇賞・秋】東京芝2000m1〜5着馬の血統は左の表のようになっております。 トラコミュ超豪華メンバー第140回天皇賞(秋) 【天皇賞・秋】の予想はこちらでした。 前半はス..
Weblog: 【血統フェスティバル】blog
Tracked: 2009-11-02 23:21

天皇賞の回顧
Excerpt: 第140回 天皇賞(秋)(GI) 1着 3…カンパニー 2着 2…スクリーンヒーロー 3着 7○ウオッカ 馬連   2-3    16490円 3連単 3-2-7  102,110円..
Weblog: カンマネの安心できるかわからないブログ
Tracked: 2009-11-02 23:44

【予想結果】第140回天皇賞(単勝的中!)
Excerpt: 第140回天皇賞(秋)と第52回スワンステークスの予想結果です。 第140回 天皇賞(秋)(GI) 【第140回天皇賞(秋)の予想結果】 ■予想印 ◎カンパニー ○ウオッカ ▲エアシェイディ △キ..
Weblog: 競馬予想@競馬で儲けよう
Tracked: 2009-11-02 23:45

レース回顧:第140回 天皇賞(秋)&第52回 スワンS
Excerpt: まずは先週土曜に行われた重賞スワンSの回顧を簡単に。勝ったのは▲キンシャサノキセキ。好位につけて直線を向いてからは前を行く◎マイネルレーニアとアーリーロブストの間に上手く入りました。あとはもう鞍上スミ..
Weblog: My Sweet KEIBA
Tracked: 2009-11-03 00:04

カンパニー、創業8年目で念願の業界シェアトップに!
Excerpt: 東京競馬場より カンパニーが力でライバル17頭をねじふせた。堂々たる勝ちっぷり。8歳にして完成されたその走りに、感動を覚える。 チーム・カンパニーが今ビッグプロジェクトを完成させた。
Weblog: 雷庵博人の「遺書いで口で吸え!」
Tracked: 2009-11-03 05:19

13度目、8歳での戴冠
Excerpt: 今日の天皇賞・秋は、8歳牡馬カンパニーが毎日王冠に続いて勝った。 2001年に生...
Weblog: 気の向く馬馬
Tracked: 2009-11-03 06:35

明後日を向いてたようです 天皇賞秋、スワンS結果と回顧
Excerpt: ウオッカの連覇がかかった天皇賞秋でしたが、序盤の位置取りの悪さが響いて3着どまり。 土曜日のスワンSも揃って明後日を向いた予想でした。 ...
Weblog: CW馬なりにて歩む
Tracked: 2009-11-03 10:30

競馬でいちばん難しいこと
Excerpt: 競馬でいちばん難しいモノって、「展開を読む」ことだと思うんですよ。 例えば適性把握なら、馬体・ラップ・血統といった様々なツールを駆使すればだいたい当てられます。しかし展開というファクターは蓋を開..
Weblog: KEIBA-RESEARCH〜競馬研究〜
Tracked: 2009-11-03 18:06

天皇賞(秋)回顧 カンパニー悲願のGT初制覇!
Excerpt: 天皇賞(秋) 予想 1着−カンパニー 2着△スクリーンヒーロー 3着▲ウオッカ 4着△オウケンブルースリ 5着△シンゲン 6着◎ドリームジャーニー13着〇サクラメガワンダーウオッカは好スタートを切るも..
Weblog: ニュータイプ的競馬
Tracked: 2009-11-04 12:33