先日、敵地で行われた第1戦で2−6と大敗を喫し、決勝進出の為には大量得点での勝利が要求された名古屋だったが、ホームでの第2戦も1−2と勝利を収める事は出来ず、決勝進出はならなかった。
これで日本勢は全て姿を消し、一昨年から日本のクラブが守り続けてきたアジアチャンピオンの座を他国のクラブに明け渡す事となった。
ACLの準決勝のもう1試合は、ウンムサラル(カタール)と浦項(韓国)が対戦し、この勝者とアルイティハドがアジアチャンピオンの座を懸けて11月7日に東京・国立競技場で対戦する。
【ACL準決勝第2戦試合結果】
名古屋 1−2 アルイティハド
(得点者)
前42分 サレー(ア)
後15分 シェルミティ(ア)
後22分 杉本(名)
<コメント>
一昨年の浦和レッズ、昨年のG大阪と日本が守り続けてきたアジアクラブチャンピオンの座。今回のACLでは日本のクラブが4チーム決勝トーナメントに勝ち残った。運命の悪戯か、準々決勝では川崎F×名古屋と言う日本のクラブ同士の対戦もあったが結局、名古屋グランパスが最後まで勝ち残り命運を託された格好となったが、第1戦で思わぬ大敗を喫し、決勝進出へ向けてかなり厳しい状況に追い込まれた。
そんな中行われた第2戦は前線に3人置くなど攻撃的な布陣で臨んだグランパスだったが、守りを固めた相手に手こずり、なかなか得点を奪う事が出来ず、逆にカウンターから得点を許す悪いパターンで敗れた。一方、勝利を収めたアルイティハドにとっては、自国がW杯南アフリカ大会出場権を逃しただけに何としてもこの大会で優勝し、存在感を示したい所だろう。名古屋は、母国のプライドを懸けて戦った相手に屈したような気がする。
これで、この大会日本勢3連覇は消滅し、12月にUAEで行われるクラブW杯の出場チームのリストに日本のクラブが名を連ねる事も無くなった。出来れば異国の地で日本のクラブがバルセロナなど、各大陸を代表するクラブと対戦するシーンを見たかったが、残念である。
ところで、この大会の決勝が行われるのは国立競技場。日本のクラブが出場すれば多くのファンが訪れると思うが、それは無くなった。果たして他国のクラブ同士で争われる決勝は、どんな光景になるのだろうか。

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