そこで今回は14日にグループリーグ最終節が行われ、自動的に南アフリカ行きのチケットを獲得する9カ国、プレーオフに回ってチケット獲得を目指す8カ国が出揃うヨーロッパ大陸予選の状況を紹介する。
【ほぼ順当な結果で終わろうとしているヨーロッパ大陸予選】
グループ9のオランダが早々と予選突破を決めたのを皮切りにスペイン、ドイツ、イングランド、イタリアと言った常連国が南アフリカ行きのチケットを獲得している。
その一方で前回のドイツW杯大会4強の一角、ポルトガルが苦戦を強いられ、最終戦の前でようやく自力でプレーオフ進出を決める事が出来る位置まで辿り着いた。この他、ロシア、フランス、アイルランド、ボスニア・ヘルツェゴビナがプレーオフに回る。
【南アフリカへの道】
参加53カ国・地域を9つのグループに分けてホーム&アウエー方式でリーグ戦を行う。各グループ1位は自動的に予選通過。各グループ2位の内、上位8カ国がホーム&アウエー方式のプレーオフを行い4つのイスを争う。
上位8カ国の選出方法は、グループ1〜8については予選終了時点で各グループ最下位の国との対戦成績を除いた成績で決まる。他グループより1カ国少ない5カ国でリーグ戦を行ったグループ9で2位だったノルウェーは、勝ち点10(得失点差+2)がそのまま採用される。
【各組の状況】
◎グループ1
1 デンマーク 21
2 ポルトガル 16
3 スウェーデン 15
4 ハンガリー 13
比較的無風だった今回のヨーロッパ大陸予選の中で最大の関心事であろうポルトガルの動向。予選突破に黄色信号が点る苦しい状況が続いていたが、10日の試合で当面のライバルであるハンガリーを3−0で下した。スウェーデンがデンマークに敗れた為、2位に浮上。14日行われるマルタ戦に勝てばプレーオフ進出と言う所までこぎつけた。
この試合で負傷退場したチームの大黒柱、ロナウドは最終戦となるマルタ戦の出場が厳しいようだが、エース抜きでも十分勝ちが計算出来る相手である。最終戦に勝ってもW杯出場が決まる訳ではないが、一時の危機からは脱し、視界がだいぶ開けて来たような気がする。
一方、デンマークに敗れたスウェーデンは次の試合で勝ってもポルトガルが引き分け以下でない限り予選敗退が決まる。バルセロナで活躍するイブラヒモビッチ選手のプレーを南アフリカの地で見る事は出来ない可能性が高くなった。
◎グループ2
1 スイス 20
2 ギリシャ 17(得失点差+9)
3 イスラエル 15(得失点差+10)
数字上では4位のラトビア(勝ち点14)にもプレーオフ進出のチャンスが無い訳では無いが、得失点差を考えると上の3カ国に絞られたといって良いだろう。
現在トップのスイスは最終戦で引き分け以上なら1位通過決定となる。3位のイスラエルは最終戦のスイス戦に勝ち、ギリシャが引き分け以下ならプレーオフ進出のチケットが転がり込んでくる。ただ、ギリシャとルクセンブルクの実力差を考えるとギリシャの勝利は固いか。結局、スイスとギリシャのどちらかが1、2位になる可能性が高い。
◎グループ3
1 スロバキア 19
2 スロベニア 17
3 チェコ 15
4 北アイルランド 14
悲願のW杯初出場まであと少しの所まで迫ったスロバキアだったが10日の試合でスロベニアに敗れ足踏み。最終戦の対戦カードを考えると、最下位のサンマリノと対戦するスロベニアに1位通過の可能性が出て来た。一方、スロバキアはアウエーで前回のドイツ大会に出場したポーランドと対戦。最後の試練か。チェコと北アイルランドが最終戦で直接対決。プレーオフ進出の為には勝つ事が最低条件。その上で上位チームの結果待ち。
◎グループ4
ドイツの本大会出場、ロシアのプレーオフ進出が決定済み。
◎グループ5
スペインの本大会出場、ボスニア・ヘルツェゴビナのプレーオフ進出が決定済み。
◎グループ6
1 イングランド 24
2 ウクライナ 18
3 クロアチア 17
ウクライナとクロアチアによる2位争い。最終戦は共にアウエーで下位チームと対戦。10日の試合でイングランドから金星を上げたウクライナが有利と思われる。
◎グループ7
セルビアの本大会出場、フランスのプレーオフ進出が決定済み。
◎グループ8
イタリアの本大会出場、アイルランドのプレーオフ進出が決定済み。
◎グループ9
オランダの本大会出場が決定済み。グループ2位だったノルウェーは他グループ2位の結果待ちだが状況は厳しい。

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