国際オリンピック委員会(IOC)は13日、ベルリンでで理事会を開き、2016年夏季五輪で追加する競技の候補を7人制ラグビーとゴルフに決めた。10月のIOC総会(コペンハーゲン)で推薦され、承認されれば採用が正式決定する。
日本のメダル有望競技である野球とソフトボールは2012年ロンドン五輪での除外が決まっており、2016年五輪での復帰を狙ったがともに落選した。
<コメント>
東京も開催候補地として名を連ねている2016年の夏季オリンピック。追加競技としてゴルフとラグビー(7人制)がその候補として、10月のIOC総会で諮られる事になった。
ゴルフは男子のタイガーウッズを始め、日本の石川遼や女子の宮里藍選手等と言った、日本で活躍し世界の一流プレーヤーとも対等に渡り合っている選手が世間で話題となり、近年注目度が増している。かつてオリンピックでも行われた事がある種目であり、約120カ国でプレーされているスポーツである事から、今の人気度を考えても再び五輪種目として選ばれるのはある意味自然な成り行きなのかも知れない。そして世界のトッププレーヤー、タイガーウッズが仮に東京で見られるとなれば、フィーバーは最高潮に達するだろう。どのように選手を選考するのかや試合方式などはこれから決められるが(個人競技のみだとすれば、直近の世界ランクが参考となるような気もする。)正式に採用が決まれば、更に注目を浴びるのは間違いないだろう。試合会場は、東京が開催地に決まった場合は、よみうりCC辺りになるのだろうか。
ラグビーは15人制が2019年に日本でW杯が開催される事もあり、こちらも仮に東京で開催されるとなれば、機運が高まるきっかけになるだろう。
その一方で採用されれば日本にとってメダルの有力候補となり得る野球とソフトボールの復活は実現しなかった。
日本では断然の人気を誇る「メジャースポーツ」野球も世界全体で見ると、前出のゴルフやラグビーに比べプレーされている国は限定的である事やメジャーリーガーの参加をIOCが求めているのに対し、メジャー側が固辞している事が減点材料になった。世界中の人々が注目するスポーツの祭典で行われないのは残念である。しかし、オリンピックにアマチュアが出るべきかプロが出るべきかと言う議論はさて置き、既に野球と言う競技が日本国内で高校から注目される土壌が出来上がっている事、そして国別対抗戦としてWBCと言う舞台がある事から、この落選が日本の野球そのものに与えるダメージはそう大きくないと思う。
むしろ大きなダメージを受けるのはソフトボールのような気がする。日本のメダル獲得有力種目と言うこともあり、オリンピックでは注目されるソフトボールも、それ以外で大きく取り上げられる事は余りない。オリンピックが世界にアピールできる数少ない場所であるが、2大会続けてその場に立つ事が出来ないのは、今後競技人口の減少に繋がる要因にもなりかねない。上野選手が「子供たちの世代に夢をつなぐことができなかったことが、ただ悔しくて残念です。」とコメントしていたが、オリンピックを目指そうとしている子供達に、再び世界最高峰の舞台が用意される事はあるのだろうか。
野球とソフトボールが、いつかオリンピックに復活する事を期待したいが、改善すべき条件などその道のりは決して生易しいものではないような気もする。果たして2競技の今後の運命やいかに…。

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本気で復活狙うならアメリカなんて無視して
日本が率先してロビー活動から始めたほうがいいような気がします
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