一方、秋田大会では第1シードの秋田商が2回戦でコールドで敗れる波乱があった。
さて、各地の予選の状況などを紹介するシリーズ。2回目は関東・東京地区を紹介したい。
◎栃 木
・昨夏代表…白鴎大足利
・今大会シード校…作新学院、宇都宮北など
11日に開幕した栃木大会。大会はまだ始まったばかりであるが、一昨年の代表で昨秋の県大会覇者である文星芸大付が初戦で姿を消した事が本命不在と言われる今大会を象徴している。春の覇者、作新学院が夏も制するのか。それとも思わぬ伏兵が頂点まで上り詰めるのか。
◎茨 城
・昨夏代表…常総学院
・今大会シード校…常総学院、下妻二など
4連覇を目指す常総学院とセンバツに出場した下妻二を昨秋、今春の県大会で上位だった水戸桜ノ牧と藤代などが追う。常総学院は質・量とも豊富な投手陣と攻撃陣で他校をリードしている。下妻二はセンバツに出場した経験を生かせるか。
◎群 馬
・昨夏代表…桐生一
・今大会シード校…前橋商、高崎商など
センバツに出場した前橋商、高崎商の一騎打ちか。両校とも初戦で桐生商、前橋工と言った甲子園出場経験のある強敵と当たったが共に退け第一関門を突破した。秋は高崎商、春は前橋商が制している。果たして3度目の決勝での対決は実現するのか。
他には夏に強い桐生第一や悲願の初出場を目指す前橋育英、好投手を擁する東農大二、完全試合で話題になった松本監督率いる中央などが2校を追う。
◎埼 玉
・昨夏代表…浦和学院(南)、本庄一(北)
・今大会シード校…浦和学院、埼玉栄など
埼玉代表の代名詞となった浦和学院が今年も優勝候補の筆頭。ただし、甲子園を経験している強豪私学も夏に照準を合わせており戦前の予想通りの結果となるかは分からない。(首都圏はどこもそうだが・・・。)特に今のチームになってから目立った成績を上げていないものの、昨夏の経験者が残る本庄一が怖い存在。順当に勝ち上がると準々決勝で昨年の代表校同士の一戦が見られる。公立勢では川口清陵や上尾なとがどこまで食い込めるか。
◎千 葉
・昨夏代表…木更津総合(東)、千葉経大付(西)
・今大会シード校…千葉明徳、東海大望洋など
春を制したのは、これまで無名に近い存在だった千葉明徳。しかし埼玉同様、その結果がそのまま夏に当てはまるとは限らないところが激戦区を勝ち抜く難しさでもある。センバツに出場した習志野や昨夏代表の木更津総合、千葉経大付など乗り越えるべき山は多い。昨年決勝で涙を呑んだ東海大望洋はプロ注目の左腕、真下投手を擁し悲願の初出場を目指す。この他、昨夏代表の2校(木更津総合、千葉経大付)や習志野など有力校が多数あり、激しい戦いが予想される。
◎東東京
・昨夏代表…関東一
・今大会シード校…帝京、国士舘など
期待のルーキー伊藤投手など投手陣が充実している帝京が有力。センバツに出場した国士舘などが続く。今大会ノーシードながら、昨年の夏を経験している選手が残っている関東一も不気味な存在。春の大会で躍進した都小山台と、都城東で甲子園に出場した有馬監督率いる都総合工科にも注目したい。
◎西東京
・昨夏代表…日大鶴ケ丘
・今大会シード校…日大三、八王子など
4年ぶりの出場を狙う日大三と今大会ノーシードのセンバツ出場組の早実に注目が集まる。両校が順当に勝ち上がれば準々決勝で対戦する。このヤマには他にも東海大菅生、創価、東亜学園と言った甲子園経験校がおり激戦のブロックとなっている。センバツ後の春の都大会で大敗した早実がどこまでチームを仕上げて来ているか。
その都大会で早実を破った八王子は初出場なるか。順当に勝ち上がると4回戦で昨夏代表日大鶴ケ丘と対戦する。
◎神奈川
・昨夏代表…横浜(南)、慶応(北)
・今大会シード校…横浜、横浜創学館など
全国最大の激戦区、神奈川。参加校が一時期200校を超える事もあったが、学校の統廃合などもあってそのような事は無くなった。それでも全国最多の出場校の座はキープしている。
そんな事もあって優勝争いも読み難い。注目のスラッガー筒香選手擁する横浜、白村、明の2枚看板を擁する慶応が中心になると思われるが、他にも桐光学園や横浜商大高、3年続けて決勝で涙を呑んでいる東海大相模なども頂点を目指し照準を合わせてくるだろう。全国で最も「熱い」予選を勝ち抜くのはどこになるのだろうか。
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