アジアでは日本を始め韓国、オーストラリアが6日の試合で南アフリカ行きのチケットを獲得し、残りのチケットは1〜2枚となっている。
その一方で欧州、南米予選などではこれから佳境を迎える。そこで今回は6、7日に行われた各大陸予選の主な結果等を紹介する。
【欧州予選の主な結果】
アルバニア 1−2 ポルトガル
スウェーデン 0−1 デンマーク
カザフスタン 0−4 イングランド
クロアチア 2−2 ウクライナ
アイスランド 1−2 オランダ
欧州予選突破第1号となったオランダ。引き分けなしの6連勝と圧倒的な強さを見せ付けた。2位以下のチームの得失点差が全てマイナスである事からもそれがうかがえる。9月に対戦する日本にとっては、世界との距離を計る上でまさに打ってつけの相手と言えるだろう。毎回優勝候補に挙げられながら中途半端な成績で大会を去ってしまうオレンジ軍団。南アフリカの地でどんなサッカーを見せるだろうか。またEURO2008では予選敗退と言う苦汁を味わった「サッカーの母国」イングランドも6連勝と好調。因縁の相手クロアチアとの差もだいぶ広がり予選突破は目前である。
一方で南アフリカ行きのチケットを難無く獲得したオランダとは対照的に苦境に立たされているのはグループ1、2006年のドイツ大会でベスト4に進出したポルトガル。6日のアルバニア戦でも後半終了間際に勝ち越すと言う薄氷を踏む思いで勝ちを拾った。直接対決を残している2位ハンガリーとに勝って活路を見出だしたいところだが・・・。今や世界トップクラスのプレーヤーにまで上り詰めたC・ロナウドがW杯本大会をテレビ観戦する姿を見たくないファンは多いだろう。果たして3位からの巻き返しはあるのか。
【南米予選の主な結果】
アルゼンチン 1−0 コロンビア
パラグアイ 0−2 チ リ
ウルグアイ 0−4 ブラジル
何の新聞か雑誌かは忘れたが先日「ドゥンガの支持率はもはや日本の消費税率ほどしかない。」と言う記事を目にした。指揮官は国内で不人気のようだが、何だかんだ言ってもブラジルである。この日首位だったパラグアイが敗れたため、代わって首位に躍り出た。長きに渡りかつ事が出来ず鬼門だったモンテビデオでの試合だったが、Rマドリードへの移籍が決まったカカーを中心に圧倒的な攻撃力で古豪ウルグアイを蹴散らした。国内の批判を沈めるには勝利しかない宿命を背負っている「サッカー王国」。10日のパラグアイ戦にも勝って首位の座を固める事が出来るか。
南米で双璧をなすアルゼンチンは4位と出場枠ギリギリの所に位置している。5位ウルグアイとの勝ち点差は5、3位チリとは勝ち点1。まさかプレーオフに回る事はないと思うが・・・。
【北中米・カリブ海の主な結果】
エルサルバドル 2−1 メキシコ
トリニダード・トバゴ 2−3 コスタリカ
米 国 2−1 ホンジュラス
2006年のドイツ大会にも出場したアメリカとコスタリカが他を引き離している。離れた3位にエルサルバドル。そして何と言ってもW杯常連のメキシコが5位に低迷しており、自動的に出場権が得られる3位どころかプレーオフ出場権である4位の座も危うい状況となっている。元イングランド代表監督のエリクソン氏を監督として迎えたもののチーム状態は好転せず、僅か1年で解任されるなど代表チームにとってプラスとなる話題がない。この後も低迷を続けるのだろうか。万が一であるが南米5位アルゼンチン、北中米4位メキシコでプレーオフとなったら、世界中の注目を浴びる事になるだろう。(恐らくそんなシチュエーションは起きないと思うが・・・。)
【アフリカ予選の主な結果】
カメルーン 0−0 モロッコ
ナイジェリア 3−0 ケニア
アルジェリア 3−1 エジプト
マ リ 0−2 ガーナ
ギニア 1−2 コートジボワール
各グループ1位のみが本大会進出となるアフリカ予選。レベルは別にしてある意味最も厳しい予選かも知れない。各チーム予選2試合を終了した段階である。果たしてどこが勝ち上がるか。

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