レースは、逃げたゲットフルマークスを2番手で追走したジョーカプチーノが最後の直線で捕らえ、そのまま逃げ切った。
一方、人気を集めたブレイクランアウト、アイアンルックは見せ場なく着外に敗れ去った。
尚、4コーナーでアイアンルック、最後の直線でダイワプリベールの走行を妨害したサンカルロが18着に降着となった。鞍上の吉田豊騎手は、史上初となる開催日8日間の騎乗停止処分となった。
【第14回NHKマイルカップ競走成績】
1着 ジョーカプチーノ 藤岡康太 1分32秒4
2着 △レッドスパーダ 横山典弘
3着 グランプリエンゼル 内田博幸
4着 △マイネルエルフ 松岡正海
5着 ×フィフスペトル 安藤勝己
<コメント>
今春のG1戦線は桜花賞を除き、人気馬がことごとく馬群に沈み、荒れる結果が続いている。NHKマイルカップは元々荒れる傾向にあるが、またしても人気馬が敗れ場内がどよめく結果となった。
まず、人馬初のGTタイトルをさらったジョーカプチーノと藤岡騎手。逃げ宣言をしていたゲットフルマークスが宣言通り逃げる形でレースが始まった。一か八かの逃げを打った同馬を終始マークし、最後の直線で逃げ馬を捕えると、後方で牽制し合いなかなかエンジンの掛からない他馬を尻目にまんまと逃げ切って波乱の主役となった。人気があれば恐らくあのような騎乗は出来ないと思うが、20歳の若武者の思い切った騎乗ぶりが光るレースでもあった。
確か昨年、キャプテントゥーレに騎乗した川田騎手が逃げを打って皐月賞を制した時も人気がなかったからこそ出来た乗り方だと言うような事を書いたと記憶しているが、若手ジョッキーの思い切った騎乗が功を奏したと言えるのかも知れない。
次はダービーに進むとの事。今回以上にレベルの高いメンバーが揃うダービー。再び展開の助けがないと厳しいような気もするが、今度はどんなレースでファンを湧かせるのだろうか。
【GTで勝てない西の「ユタカ」、レースを壊した東の「ユタカ」】
一方、変則二冠の夢破れ、共倒れとなった人気の2頭。アイアンルックは不利による影響をもろに被ってしまった。上がり3Fのタイムが良かっただけに陣営としては悔しい思いだっただろう。ダービーで再考の余地はあると思うが賞金的に微妙な位置にいるだけに果たして晴れの舞台に立てるかどうか。
そして1番人気に応える事が出来なかったブレイクランアウト。レース間隔が空いた事が敗因だったのか、それとも馬場か。人気を集めた馬の敗因がはっきりしないと言うのがここ最近のGTレースだが、この馬の敗因はどこにあるのか。そして次走のダービーで巻き返す事が出来るだろうか。
また、これまで天才の名を欲しいままに次々とGTタイトルを手に入れて来た武豊騎手だが、その「ユタカ神話」に陰りが見え始めているような気がする。今年に入ってGTレースの表彰台に上がるシーンを見る事が出来ない。勿論、馬の巡り合わせもあるだろうが、昨年の落馬負傷がまだ尾を引いているのだろうか。来週も人気を集めそうな馬(ウオッカ)に騎乗するが人気に応える事が出来るのか不安である。
話をクラシック戦線に戻して「STOP THE アンライバルド」が合言葉の各陣営。だがこのレースで好敵手となるような馬は現れなかった。今年の競馬の祭典は、馬の名の通り皐月賞馬の一人舞台となってしまうのだろうか。
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