野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する16チームが24日、代表選手を発表した。
連覇を狙う日本は、22日に決まった28人で、レッドソックスの松坂大輔投手や日本ハムのダルビッシュ有投手ら強力な投手陣が特徴。打線にはマリナーズのイチロー外野手ら、大リーグでプレーする野手4人が並ぶ。
米国は2大会連続出場となるヤンキースのデレク・ジーター内野手、パドレスのジェーク・ピービ投手らが中心。昨季のア・リーグ最優秀選手(MVP)のダスティン・ペドロイア(レッドソックス)、ナ・リーグ首位打者のチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)両内野手も名を連ねた。
ドーピング告白で注目されるヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手はドミニカ共和国から出場する。強打のデービッド・オルティス内野手(レッドソックス)も同国代表。カナダからは2006年ア・リーグMVPのツインズのジャスティン・モーノー内野手らが出場。
大会は3月5日に東京ドームで行われる日本−中国戦で1次ラウンドが開幕。決勝は3月24日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われる。
【オーストラリアに大勝!!〜強化試合第2戦〜】
25日に京セラドームで行われたオーストラリアとの強化試合第2戦で、日本は第1戦に続き打線が繋がり相手を圧倒。投げては先発の松坂投手が2点を失ったものの、2番手の杉内投手が完璧なピッチングを見せると続く投手も相手打線をノーヒットに抑え、結局11−2で大勝した。
日 本 0 0 2 5 0 2 0 2 0 11
豪 州 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
<コメント>
3月から各国で行われる野球のWBC(ワールドベースボールクラシック)の各国代表選手が正式に発表された。
前回大会、ルールや審判団の編成などで主導権を取りながら肝心の本番で不覚を取ったアメリカ。今回も投手陣を中心に辞退者が相次いだが、それでも雪辱を期すべく代表全選手がメジャーリーガーで構成された。選手の集合が大会直前となる等、用意周到な日本と比べ、盛り上がり方も含めて温度差があるように思えるが、果たして「本場」の威信を取り戻す事が出来るか。
この他にもメジャーリーガーを擁するカナダやベネズエラ、ドミニカ共和国など、日本やキューバが属するA、B組に比べ北中米の各国が争うC、D組は激戦区である。
そして2連覇の期待が懸かる侍ジャパン(日本代表)。既にオーストラリアとの強化試合に帯同した28名がそのまま代表となる事が事実上決まっていた為、正式発表となった25日は特段ニュースで取り上げられる事はなかった。国際大会の経験がある和田投手(ソフトバンク)らが漏れた事など意義を唱える意見もあったようだが、まずは選ばれた28名の選手が活躍する事を信じて応援したいと思う。(選手よりも指導する側が国際大会の経験に乏しいのが少し不安ではあるのだが・・・。)
各国が日本の連覇を阻止すべく包囲網を敷く中で、侍ジャパンは果たしてその厳しいマークをかいくぐり、決勝の地であるロサンゼルスへ辿り着く事が出来るか。そして桜の咲く季節に日本のファンを喜ばす結果をもたらす事が出来るか。日本の野球の真価が再び問われる大会が間もなく始まろうとしている。
【第2回WBC日本代表】
◎投 手
☆ダルビッシュ有(北海道日本ハム)
馬原孝浩(福岡ソフトバンク)
☆田中将大(東北楽天)
☆涌井秀章(埼玉西武)
松坂大輔(レッドソックス)
岩田稔(阪神)
岩隈久志(東北楽天)
☆藤川球児(阪神)
内海哲也(巨人)
小松聖(オリックス)
渡辺俊介(千葉ロッテ)
山口鉄也(巨人)
☆杉内俊哉 (福岡ソフトバンク)
◎捕 手
城島健司(マリナーズ)
☆阿部慎之助(巨人)
石原慶幸(広島)
◎内野手
☆中島裕之(埼玉西武)
片岡易之(埼玉西武)
岩村明憲 (レイズ)
小笠原道大(巨人)
☆村田修一 (横浜)
☆川崎宗則 (福岡ソフトバンク)
◎外野手
福留孝介(カブス)
☆青木宣親(東京ヤクルト)
内川聖一(横浜)
亀井義行(巨人)
☆稲葉篤紀(北海道日本ハム)
イチロー(マリナーズ)
太字は第1回WBC日本代表経験者
☆は北京五輪日本代表経験者
【2006年世界一への軌跡】
総当りの1次リーグで中国、台湾に大勝した日本だが、韓国に接戦の末2−3で敗れA組2位で2次リーグへ進出した。
1次リーグ同様、総当りの2次リーグ。疑惑の判定でアメリカに3−4で敗れた日本は続くメキシコに6−1で勝利を収めた。しかし韓国に1−2で再び敗れ、この時点で準決勝進出は絶望視された。ところが、最終戦でアメリカがメキシコに敗れる波乱が起き、失点率で日本が辛うじてグループ2位を確保し準決勝にコマを進めた。グループ1位は3戦全勝の韓国。
準決勝。この大会3度目の対戦となった韓国との試合は過去2戦同様投手戦となり0−0で迎えた7回表。日本は不振だった福留選手のホームランなどで均衡を破るとその後も追加点を上げ6−0で宿敵韓国を下した。
決勝はキューバとの対戦。初回4点を先制した日本は、先発の松坂投手が好投しキューバ打線を抑えた。結局10−6で追いすがるキューバを振り切った日本が初代WBC王者の座を獲得した。
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