来年4月に開幕する野球の関西独立リーグの神戸は2日、神戸市内のホテルで入団発表を行い、神奈川・川崎北高2年の吉田えり投手(16)が契約書にサインし、男子選手に交じってプレーする日本で初の女性プロ野球選手が誕生した。
大勢の報道陣が詰め掛けた記者会見で吉田投手は「まずチームのみんなについていけるように、活躍できるように頑張りたい」とやや緊張気味に話した。今後は関西の高校に転校し、学業との両立を目指す。中田良弘監督は、起用法について「初めは勝ち試合で使いたい」と、リードした場面で登板させる方針を示した。
吉田投手は155センチと小柄ながら右下手から投げるナックルボールを武器に入団テストを通り、11月16日の関西独立リーグのドラフト会議で神戸から7位で指名された。
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社会人野球の衰退に伴い、プロ野球を目指す選手の受け皿となっている独立リーグ。パイオニア的存在の四国アイランドリーグ(現在は九州の長崎や福岡も加わり「四国・九州アイランドリーグ」と言う名称に変わっている。)や信越地方のベースボール・チャレンジ・リーグ等が既に運営されておりこの他の地方でも計画している所がある。来年から始まる関西独立リーグもその1つである。
その関西リーグに所属する神戸に初の女性プロ野球選手が誕生する事になった。最近、少年野球で男子に混じってプレーしている女子を見かける機会が多くなったが、独立リーグとは言え「プロ」の世界でも同様の事が起きるとは・・・。しかも、まだ高校生と言うのだから二重の驚きである。
初の女性プロ野球選手となる彼女の武器はナックルボールとの事。あの揺れて落ちる、バッターからしてみれば最も打ち辛いといわれる球である。また、ヤンキースの松井選手が苦手としているボールである事を知っているファンも多いだろう。その松井選手を手玉に取ったナックルボーラー、ウェークフィールド投手のVTRを見て習得したと言うのだから大したものである。
現実の世界ではないが、女性のプロ野球選手として思い出されるのが漫画の「野球狂の詩」に出てくる水原勇気。彼女もまた「ドリームボール」と言うウィニングショットで、屈強な男達を次々に倒して行った。果たして実写版「水原勇気」も漫画同様、プロ野球を目指す男達を手玉に取る事が出来るか。その投球に注目したい。
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