元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナは、アルゼンチンサッカー協会(AFA)のフリオ・グロンドーナ会長、および元代表監督カルロス・ビラルド氏と会談を行い、アルゼンチン代表の新監督に任命された。
16日に辞任を表明したアルフィオ・バシーレ前監督の後任として代表監督に就任することが決まったマラドーナは、この会談直後に、「私は非常に満足しているが、極めて冷静だ」という短いコメントを残した。
アルゼンチン代表の新体制は、総監督としてビラルドが就任し、その下にマラドーナ監督、そして数人のコーチとフィジカルトレーナーからなる代表スタッフという構成になる見込みだ。
<コメント>
今日は日本のプロ野球でドラフト会議があり多くの金の卵がプロへの第一歩を踏み出した。その話は機会があれば後日書くとして、今日はサッカー界からビックニュースが飛び込んで来たので、それについて書きたいと思う。
世界各地で熱戦が繰り広げられているサッカーのW杯大陸予選。南米でブラジルと双璧を成すアルゼンチンは現在予選で3位につけており、一応本戦に出場できる圏内にいる。しかし、ここ何戦かはウルグアイ戦に勝っただけで、前の試合に至っては格下のチリに敗れている。現在トップを行くパラグアイに水を開けられ、ライバルであるブラジルの後塵を拝しているだけでなく、敗れたチリにも勝ち点で並ばれている。なかなか勝てない代表チームに対し、フラストレーションが溜まっている国民からのバッシングもあってか、バシーレ監督は先日退任した。
そして後任の監督に誰が就くのか注目されていたが、アルゼンチンのサッカー協会は、かつて世界を席巻しアルゼンチンをW杯優勝に導いたマラドーナ氏を就任させると発表した。
「5人抜き」、「神の手」などW杯でとにかく様々な伝説を残した同氏。引退後は警察沙汰になるような事件を起こしたり、薬物依存など健康不安を抱え生死をさまよった時期もある等、波乱万丈の人生を送っている。
選手として輝かしい実績を残しカリスマ性はあるものの、指導歴がないマラドーナの手腕は未知数である。W杯優勝監督の経験を持つかつての恩師、カルロス・ビラルド氏が総監督に就く様だが、ビラルド氏のサポートの下、「アルゼンチンの英雄」はどのような采配を振るうのか。そして、アルゼンチンサッカー協会がマラドーナ氏を推した経緯は定かではないが、この事が、後に英断だったと称賛されるのか、それとも禁断の一手を打ちながら失敗に終わり、大きな代償を払う結果になるのか。その答えは、今後のアルゼンチン代表の戦い方によって導き出されるのである。
マラドーナ!―永遠のサッカー少年“ディエゴ”が話すのを聞いた 販売元 : Amazon.co.jp 本 価格 : ¥ | |

→アルゼンチン代表の今後の動向に注目したい、と言う方はクリックをお願いします。