また、優勝争いの一方で注目されるJ1残留争いは札幌が次節で敗れるか引き分けると他チームの状況によってはJ2降格が決まる。その他、15位ジュビロ磐田、16位東京V、17位大宮が勝ち点32で並び、こちらも生き残りを懸けた熾烈な争いが続いている。
残り試合も少なくなって来たJリーグJ1。次節の第29節は10月18日、19日に行われる。
ちなみにJ2の方はサンフレッチェ広島が早々とJ2優勝し、来シーズンのJ1昇格を決めているが2位以下は大混戦となっている。勝ち点62でモンテディオ山形、勝ち点59で湘南ベルマーレとベガルタ仙台が続いているが、それらに続くチームも差が余り開いていない。J1昇格を巡る争いは終盤戦まで縺れそうである。
【J1 第28節結果】
FC東京 1 - 5 清水
川 崎 3 - 0 大分
新 潟 0 - 0 横浜FM
G大阪 0 - 0 鹿島
大 宮 0 - 4 柏
神 戸 4 - 1 京都
千 葉 3 - 2 浦和
磐 田 5 - 0 札幌
名古屋 1 - 1 東京V
左側がホーム
【J1順位表】
1 位 鹿 島 50
2 位 名古屋 50
3 位 川崎F 48
4 位 大 分 48
5 位 浦 和 47
14位 千 葉 33
15位 磐 田 32
16位 東京V 32
17位 大 宮 32
18位 札 幌 17
数字は勝ち点。
1、2位、3、4位、15〜17位は得失点差による。
<コメント>
プロ野球では、巨人と阪神がレギュラーシーズン1位の座を巡り激しい鍔ぜり合いを演じているが、サッカーのJリーグJ1も優勝争い、J1残留争いが日を追う毎に激しさを増してくる。
昨日(5日)対戦した浦和と千葉。優勝したい気持ちが勝るのか。それとも落ちたくない気持ちが勝るのか。注目された一戦は、チームの勢いの差がそのまま出る結果となった。J2に落ちれば、有力選手の移籍や注目度、そして営業面など、チームにとって死活問題が待ち受ける千葉はシーズン途中から就任したミラー監督の戦術が浸透し始め、ここまで4連勝。どっぷり浸かっていた降格圏から抜け出せる所まで這い上がって来た。また深井など、途中からチームに加入した選手の存在が大きい。特に深井はこの試合でも2得点を上げるなど主役を演じ、チームを引っ張る存在になっている。
常勝軍団アントラーズの風を持ち込んで来た救世主とイングランドの名門、リバプールの風を持ち込んで来た指揮官。降格圏を脱したとは言え予断を許さない状況は続いているが、この風の勢いを止めるのはこれから対戦するチームにとって容易い事では無いような気がする。
それにしても、千葉はオシム氏を始め良い指揮官を連れて来る。ミラー監督のマジックは果たしていつまで続くのだろうか。
一方ここ数試合負けないものの勝ちから見放されている感のある浦和だが、この試合で勝利の女神が微笑むことは無かった。昨年、岩のように堅かったディフェンスが崩壊するシーンが目立つ今シーズン。この日もアウエーとは言え千葉の気迫に押され3点も献上した。他の上位チームももたついており、優勝の可能性はまだ残されているが、この後行われるACLやW杯予選の事を考えると、選手のコンディション維持が難しくなってくる。今でさえ、闘莉王を始めベストコンディションからは程遠い選手が多くいるのが現状である。昨年もACLを制した後、失速し鹿島にJリーグチャンピオンの座を譲った。そして今シーズンも・・・。首脳陣の悩みはシーズン終了まで続きそうだ。
昨年、アジアを制した赤いダイヤモンドは輝きを失いかけている。果たして昨年のACLで見せた輝きを取り戻す事が出来るだろうか。
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