2着には2番人気のキンシャサノキセキ、3着にはビービーガルダンが入った。
秋のGTシリーズ第2弾は、秋の3歳女王決定戦秋華賞が19日に京都競馬場で行われる。
また、フランスのロンシャン競馬場で行われた第87回凱旋門賞に日本から参戦しているメイショウサムソン(牡5 武豊騎乗)は見せ場を作る事が出来ず10着に敗れた。
【スプリンターズS競争成績】
1着 ○スリープレスナイト(牝4) 上村洋行 1分08秒01
2着 ◎キンシャサノキセキ(牡5) 岩田康誠
3着 △ビービーガルダン(牡4) 安藤勝己
4着 ▲スズカフェニックス(牡6) 横山典弘
5着 アポロドルチェ(牡3) 勝浦正樹
<コメント>
秋のスプリント王を決めるスプリンターズS。混戦が予想されたが、終わってみれば1番人気、2番人気のワンツーフィニッシュとなり順当な結果となった。
スリープレスナイトはとにかく強かった。好スタートを切ると、最後の直線で馬場の中央を突き抜ける横綱相撲でキンシャサノキセキらの追随を許さなかった。中山の芝コースが初めてと言う事を不安材料に挙げて、対抗にしたがダートコースの経験があり何の問題もなかった。これで春から負け無しの5連勝。春先にオープンのレースを初めて勝った4歳の乙女は半年でスプリント女王に輝いた。まさに電光石火の早業である。ウオッカやダイワスカーレットに代表されるようにレベルが高いと言われるこの世代だが、その仲間に加わる馬がまた1頭誕生した。
また上村騎手は目の病気を患った事もあり、近年成績が低迷していたが、強い馬に巡りあい晴れてG1ジョッキーの仲間入りを果たした。勝利ジョッキーインタビューで見せた涙がこれまでの苦労を物語っていた。今までの苦労が報われた事は本当に良かったと思う。
さて、スプリント女王の座に就いたスリープレスナイト。次のターゲットは香港ともドバイとも言われているが、今後の活躍が楽しみだ。
2着に入ったキンシャサノキセキはこの距離は安定した成績を残せる事は証明した。しかし、春に続いてまたしてもタイトルに手が届かなかった。勝つにはもうワンパンチ必要なのだろう。
かくして秋の韋駄天王(女王)決定戦は感動的なシーンを残して幕を閉じた。秋のGTシリーズ第二弾は、場所を淀に移しての3歳女王決定戦。どんなレースになるのか注目したい。
それと遠いロンシャンの地で海外の強豪馬に立ち向かったメイショウサムソンは、トップでゴール板を駆け抜ける事が出来なかった。遠征先でも好調が伝えられていただけに残念な結果であると共に凱旋門の扉をこじ開ける難しさを改めて思い知らされた。JRAのホームページでレース映像を見たが、終始内に包まれ動くに動けなかったように見えた。不完全燃焼のまま終わった欧州挑戦だったが、昨年の馬インフルエンザによる出走断念を考えると良く出走にこぎつけたと思う。帰国して、どのレースから復帰するのか分からないが、元気な姿を見せて欲しい。
この馬に聞いた!大外強襲編 (講談社文庫) 販売元 : Amazon.co.jp 本 価格 : ¥ | |

→メイショウサムソン良く頑張った、と思う方はクリックをお願いします。