競泳の北京五輪米国代表選考会第5日は3日、当地のクエストセンターで3種目の決勝などを行い、男子200メートル平泳ぎでアテネ五輪銅メダルのブレンダン・ハンセンが2分11秒37で4位に終わり、この種目での五輪出場権を逃した。ハンセンは100メートル平泳ぎでは出場権を獲得している。2分9秒97で優勝したスコット・スパンは初の五輪代表入り。
<コメント>
勝負事に「タラ」、「レバ」は禁句である事は本紙で何度も言っている事だが、もしハンセンがまずは五輪代表の座を確実に得る為に着慣れたナイキ社製の水着を着てい「たら」、とか、日本の選考会だったら救済されて実績で200mもエントリーされたの「では」、とか考えてしまった。
水着の影響かどうかは別にして、100mも含めてハンセンの泳ぎは本調子からは程遠かった、と言うのがライバル北島選手とその関係者の見方だった。先月北島がレーザーレーサーの水着を着て出した記録を意識しすぎたのか、それとも必要以上にっメディアに煽られた事が原因なのか。それでも、200m予選ではリラックスした泳ぎで復調が感じられたようだが、肝心の決勝でまたしても弱気の虫が疼き出してしまった。
何れにしても以前から言われていた精神的な弱さを露呈した事は確かである。実は調子の悪さは本人も自覚していて、だから余計に「魔法の水着」にすがりつきたかったのかも知れない。
これで本番での北島選手との対決は、100mのみとなった。今のままだと北島選手が100m、200mの2冠に近づいた。敵は自らのコンディションと、好敵手が消えた事で生まれる慢心だ。それこそ精神力が問われる残り約1カ月である。

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