前半先制され苦しい展開となったバルセロナは試合終了間際の後半44分、途中出場のペドロが頭で押し込み同点に追い付くと延長後半5分にメッシが胸で押し込んで勝ち越し点を上げて勝負を決めた。
3度目の挑戦で世界クラブNo.1の座に就いたバルセロナは、これでリーガ・エスパニョーラ、スペイン国王杯、チャンピオンズリーグの3冠に加え、スペイン・スーパーカップ、UEFAスーパーカップ、クラブW杯と史上初の年間6冠を達成した。
またこれに先立ち行われた3位決定戦ではアジア代表浦項スティーラーズ(韓国)が、北中米カリブ海代表のアトランテ(メキシコ)をP.K戦の末下し、浦和、G大阪と続いたアジア勢3位の座を死守した。
【クラブW杯決勝試合結果】
バルセロナ 2−1 エストゥディアンテス
(得点者)
前37分 ボセッリ(エ)
後44分 ペドロ(バ)
延長後5分 メッシ(バ)
【クラブW杯3位決定戦試合結果】
浦 項 1−1 アトランテ
(P.K4−3)
(得点者)
前42分 デニウソン(浦)
後 1分 マルケス(ア)
<コメント>
世界クラブNo.1を決めるクラブW杯は、劇的な幕切れでバルセロナが今年6つ目のタイトルを獲得した。
前身のトヨタ杯を含め昨年まで日本で行われていたこの大会は、今年と来年はUAEで行われる。今回は日本テレビが中継していたが、時差の関係もあって余り見る事が出来なかった。しかし、決勝だけでもと思い録画しておいて、昨晩(21日夜)見た。
メッシを始め、後ろにも前にもきら星の如く輝く世界でもトップクラスの選手を擁するバルセロナ。しかし、ジャイアントキリングと言う言葉が示す通り、強い者が必ず勝つとは限らないのがサッカーである。(エストゥディアンテスが決して弱い訳ではないが…。)
華麗なパスサッカーが売りのバルセロナは中盤の要、イニエスタを欠いた事や相手の厳しいチェックにより、前半はそれを封じ込められて精彩を欠き、相手に先制点を許した。後半に入ると選手を入れ替え反転攻勢に出たが、なかなかゴールを割る事が出来ず時間だけが過ぎて行った。まさにジャイアントキリング完成かと思った試合終了直前、後半からピッチに立ったペドロが同点ゴールを決めると、息を吹き返したバルセロナは延長後半にメッシが試合を決めるゴールを胸で押し込み、激闘に終止符を打った。足首の怪我等、体調が万全ではなかったメッシだったが、準決勝は途中出場で即ゴールを決め、決勝でも「美味しい所」を持って行った。まさにスーパースター。今年バロンドール(世界最優秀選手)の座を射止めた男はやはり何かを持っているような気がする。
W杯の余韻が覚めるであろう来年の今頃、バルセロナが再び砂漠の街に姿を現すのか。そして、Jリーグのクラブはこの地に辿り着けるのだろうか。来年のクラブW杯を巡る戦いは既に始まっているのである。
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