試合終了間際に同点に追い付かれた仙台は延長後半、クロスボールを平瀬が頭で決めて勝ち越し、そのまま逃げ切った。
この他、ガンバ大阪が鹿島アントラーズを2−1で、清水エスパルスがアルビレックス新潟を3−2でそれぞれ下しベスト4にコマを進めた。鹿島アントラーズは今シーズンJリーグに続く2冠獲得はならなかった。
準々決勝の残る1試合、名古屋グランパス×FC岐阜は13日、瑞穂陸上競技場で行われる。
【第89回天皇杯試合結果】
仙 台 2−1 川崎F
G大阪 2−1 鹿 島
清 水 3−2 新 潟
【準決勝組合せ】
G大阪 × 仙 台 (29日 15:00 国 立)
清 水 × 名古屋と岐阜の勝者
(29日 13:00 エコパ)
<コメント>
J1、J2クラブと各都道府県の代表など合わせて80チーム余りが参加して9月から熱戦が繰り広げられてきた89回目の天皇杯もいよいよ大詰めを迎えた。元旦に国立競技場で行われる晴れの舞台を目指し、またJ1で上位に入ったクラブ(鹿島、川崎F、G大阪)を除くクラブは、次回ACL出場権を目指すべく準々決勝が行われ、次のステージに進む事を許される4チームの内、3チームが決まった。
今シーズンJ2を制し久々にJ1への昇格を果たしたベガルタ仙台。毎シーズンJ2の上位争いをしながら中々J1の扉をこじ開ける事が出来ず、昨シーズン入れ替え戦に出場したものの、ジュビロ磐田に敗れ、J1の壁に跳ね返された。
毎年コロコロ指揮官が代わるイメージがあったが(かつて率いていたサンタナ監督は、最近まで南アフリカ代表監督を務めていた。)手倉森監督続投となった2シーズン目の今年、ついに悲願達成となった。
J2優勝の勢いは天皇杯でも衰える事無く、ナビスコ杯覇者のFC東京、J1で最後まで優勝争いをした川崎FなどJ1チームを次々と撃破し、クラブ初のビックタイトル獲得まで後少しの所まで来た。我が故郷のクラブが、ここまで勝ち上がって来た事を嬉しく思う。
次の相手は、昨年アジアを制したG大阪。J2に在籍してのACL参戦は過去に東京Vの例があるが、J1昇格即ACL出場権の例はまだ無い。「ベガルタ仙台」の名を全国にアジアに轟かす事が出来るか。
仙台と言えば、今年の秋にプロ野球の楽天が世間の注目を浴び、リーグ制覇まで後一歩の所まで行った。実績では他のチームに劣るが、臆する事無く戦って野球に続いて欲しい。29日の国立の試合は仕事があって応援に行く事が出来ないが、良い試合をする事を期待したい。

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