2009年10月22日

魔法が解け始めた「東北のワシ」に奇跡は起きるのか?  【野球 クライマックスシリーズ第2S】

  プロ野球のクライマックスシリーズ第2ステージ第2戦が22日行われ、セ・リーグでは第1戦を落とした巨人が中日の津追撃を振り切って勝利を収め、通算成績を2勝1敗とした。一方、パ・リーグの日本ハム×楽天は、同点で迎えた7回に2点を追加し勝ち越した日本ハムがそのまま逃げ切り第1戦に続き連勝。通算成績を3勝とし、日本シリーズ進出に王手をかけた。
  クライマックスシリーズ第2ステージ第3戦は23日、東京ドームと札幌ドームで行われる。



【CS第2S第2戦試合結果】
中 日 2 0 0  0 0 0  0 2 0  4
巨 人 1 0 1  3 1 0  0 0 x  6
【勝】 オビスポ 1勝 0敗 0S
【負】 チェン 0勝 1敗 0S
  初回に先制を許した巨人だったが、3回裏に同点に追い付くと4回裏、阿部選手のホームランや代打、大道選手の2点タイムリーで勝ち越し中日のチェン投手をマウンドから引き摺り下ろした。先発のオビスポ投手は7四死球と荒れたが、中日打線を初回の2点に抑えその後も継投で逃げ切った。
  一方、中日は先発チェン投手が序盤から巨人打線に捕まりリズムに乗れないまま降板した。打線も相手先発のオビスポ投手の荒れ球に手を焼き1本が出なかった。


 楽 天 0 0 0  1 0 0  0 0 0  1
日本ハム 0 0 0  1 0 0  2 0 x  3
【勝】 糸数 1勝 0敗 0S
【負】 岩隈 0勝 1敗 0S
【S】 武田久 0勝 0敗 1S
  日本ハムが7回、疲れの見え始めた楽天のエース岩隈から高橋選手が2点タイムリーを放ち勝ち越すと、その後のピンチを継投でかわし3連勝。(アドバンテージ1勝含む。)日本シリーズ進出が見えて来た。
  一方、セギノール選手のホームランで先制した楽天だったが、その後再三再四訪れたチャンスに1本が出ず、岩隈投手を援護する事が出来なかった。

<コメント>
  NHKBSハイビジョンが映らない我が家のテレビ。そこで巨人×中日を日本テレビで、日本ハム×楽天をパソコンのYahoo動画配信で見るという「変則二元中継」を試みたが、カミさんから電気のムダとお叱りを受けやむなく撤退。Yahooの動画を見つつ、セ・リーグは文字速報で経過を追う事にした。


  セ・リーグはジャイアンツが一歩リードした。それよりも第3戦先発が予想されている中日の吉見投手に持ち上がったドーピング疑惑の方が気になるのだが・・・。

  さてパ・リーグの方は、第1戦で劇的な逆転劇で勝利を収めた日本ハムの勢いを楽天のエース岩隈投手がどのようにして止めるのかに焦点が集まった第2戦も接戦となった。この試合のハイライトは、敬遠の後の4番の働きも挙げられるが、個人的には8回の日本ハムの継投だと思う。逆転した後のノーアウト満塁のピンチでマウンドに上がったのは、若い金森投手。絶体絶命のピンチにも動じず3人でピシャリと抑えたピッチングは見事だった。既に2勝を上げている有利な状況の中で余裕のある継投策とも言えるが、先発の糸数投手、そして金森投手と若手の好投はチームを更に盛り上げるきっかけになるだろう。 
  
  一方の楽天はエース岩隈投手をマウンドに送り勝たなければならない試合だった。エースが踏ん張り先に点を取ったまでは良かったが、後半何度も訪れた得点のチャンス、特に逆転された後の8回のノーアウト満塁で得点を取る事が出来なかった事が悔やまれる。
  これで3連敗。中継ぎの崩壊、先発投手陣のコマ不足。状況を考えるとこの後4連勝する事はかなり厳しく奇跡に近いと言えるのかも知れない。勝ち続けるには大胆な選手起用が求められると思うが、退任の時期が迫っている指揮官に果たしてそれを実行する気力が残っているだろうか。そして、「勢い」と言う魔法が解け始めた「東北のワシ」に再び奇跡は起きるのだろうか。








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posted by スポーツ職人 at 23:58| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(35) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする