最終投票に進んだのはマドリード(スペイン)とリオデジャネイロ(ブラジル)。結果は日本時間の3日午前2時ごろに発表される予定。
2016年夏季五輪は初の南米開催!! 〜追 記〜
2016年夏季五輪開催地を決める国際オリンピック委員会の総会がコペンハーゲン(デンマーク)で行われ、マドリードとリオデジャネイロとの間で行われた最終投票の結果、2016年夏季五輪はリオデジャネイロ(ブラジル)で行われる事が決まった。オリンピックの南米開催は初めて。また、ブラジルは2014年のサッカーW杯に続きビックイベントが開催される事になった。
<コメント>
2016年の夏季五輪の開催地はブラジルのリオデジャネイロに決定した。
東京を含め4都市が立候補した2016年夏季五輪招致合戦。当初から横一線と言われていたが、予想通り2都市による決戦投票までもつれ込んだ。最後まで残ったのは、サマランチ前IOC会長のお膝元であるマドリード(スペイン)と、南米初の五輪開催を目指すリオデジャネイロだった。
治安やインフラの整備、そして2014年に行われるサッカーW杯に続くビックイベントを行う体力が果たしてあるかどうか疑問視されたリオデジャネイロだったが、「南米初」と言う事が最大の武器となってマドリードに大差を付け開催地に決定した。南米初と言う事もそうだが、国のトップである大統領が陣頭指揮を執り、招致活動をしていた事が、一都市のトップが陣頭指揮を執っていた日本とは違い印象的だった。東京が選ばれなかった事は残念だが、南米大陸で初めて開催されるのは意義のある事だと思う。
一方、今回決戦投票の手前で涙を飲んだ東京。環境に配慮し、既存の施設を再使用するコンセプトはある程度受け入れられたと思うが、なぜ物資の集中する日本の中心東京で2回目の開催をするべきなのか、プラスアルファをIOCの委員に十分にアピール出来なかった事、そして何より国内で余り盛り上がらなかった事が最後まで響いた。実際、小生の周りでもオリンピックの事が話題に上る事はあっても、盛り上がる所までは行かなかったような気がする。IOCの評価だと市民の支持率は60%にも満たなかったらしい。東京の招致委員会の算出した値とは多少開きがあるのかも知れない。皆、「内に秘たる思い」はあったのかも知れないがそれが表に出なかった。それを考えるとIOCの評価は概ね妥当だと言える。
現段階で2020年のオリンピックに東京が手を上げるのかどうかは分からないが、もし再度目指すと言うのであればプラスアルファの部分をどうアピールして行くのか、国民の支持をどうやって取り付けるのか、そして今回、他国に比べて見劣りした感が否めなかった招致活動の「顔」となるべき人物を誰にするのか。名古屋、大阪、そして東京と日本の3大都市圏がことごとく敗れ去ったオリンピックの招致活動。改めてオリンピックを誘致する難しさを思い知らされた今回の出来事だった。
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