プロ野球は23日、巨人×中日などセ・パ両リーグ合わせて6試合が行われた。
この内、レギュラーシーズン優勝へのマジックナンバーを「1」としていた巨人は2位中日と対戦し、ラミレス選手のホームラン等で5−3と中日を下し、3年連続33度目(2リーグ制後)の優勝を成し遂げた。セ・リーグの3連覇は巨人の9連覇以来36年ぶり4度目(いずれも巨人)。
一方、クライマックスシリーズ進出を目指し熾烈な争いを続けている阪神、ヤクルト、広島は、阪神とヤクルトが勝利を収め3位阪神を4位ヤクルトが0.5ゲーム差で追っている。5位広島はヤクルトとの差が1ゲームとなり一歩後退した。
また、パ・リーグでは楽天がオリックスに勝ち、ロッテに敗れた2位ソフトバンクとの差が1ゲームに縮まった。また4位西武は首位に日本ハムに3連勝。ソフトバンク戦からの6連戦を5勝1敗で乗り切り、25日から行われる楽天との直接対決でクライマックスシリーズ進出を目指す事になった。
【23日試合結果】ヤクルト 0 0 0 1 0 0 0 0 3 4
広 島 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
【勝】 ユウキ 5勝 5敗 0S
【負】 今井 1勝 3敗 0S
投手戦となったこの試合だが、9回に相川選手のタイムリー二塁打などで突き放したヤクルトが逃げ切り、クライマックスシリーズ進出に望みを繋いだ。一方、広島は好投した今井投手を打線が援護出来ず一歩後退した。
中 日 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3
巨 人 0 1 0 3 0 0 1 0 x 5
【勝】 オビスポ 5勝 1敗 0S
【負】 山井 0勝 3敗 2S
【S】 クルーン 1勝 3敗 27S
巨人は、2回に先制すると4回にラミレス選手のホームランなどで突き放し、その後は継投で逃げ切った。オビスポ投手は5勝目。チームは7連勝。一方、谷繁選手の3ランで一時は1点差まで迫った中日だったが追い付く事は出来なかった。
阪 神 4 2 0 0 0 0 0 0 0 6
横 浜 0 0 0 0 1 2 0 0 0 3
【勝】久保 8勝 8敗 0S
【負】 グリン 3勝 15敗 0S
【S】 藤川 5勝 3敗 23S
序盤に6点取って試合を優位に進めた阪神が継投策で逃げ切り3位を死守した。久保投手は8勝目。一方、横浜は序盤の大量失点が最後まで響いた。
オリックス 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
楽 天 0 0 1 2 0 1 0 0 x 4
【勝】 藤原 4勝 4敗 0S
【負】 近藤 8勝 11敗 0S
【S】 小山 1勝 3敗 4S
楽天は3回に先制するとその後も着実に加点しオリックスを突き放した。先発藤原投手は9安打を打たれるも要所を締め、8回1失点で4勝目を上げた。一方、オリックスは10安打放ちながらも1点しか奪えず、今シーズン80敗目を喫した。
ロッテ 1 0 1 5 0 0 0 0 0 7
ソフトバンク 1 0 1 2 0 0 0 1 0 5
【勝】 根本 1勝 0敗 0S
【負】 大場 1勝 4敗 0S
【S】 シコースキー 8勝 5敗 15S
2−2で迎えた4回表、ロッテが大松選手の満塁ホームラン等で大量5得点を奪うと、その後ソフトバンクの追撃を振り切った。ソフトバンクは2点差まで迫ったが追い付く事は出来なかった。
西 武 3 0 2 0 1 0 0 0 0 6
日本ハム 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
【勝】 西口 4勝 3敗 0S
【負】 吉川 0勝 1敗 0S
西武が初回に中村選手の3ランで先制すると3回にも追加点を上げて6点のリードを奪った。先発西口投手は7回途中まで日本ハム打線を無失点に抑える好投で4ヶ月ぶりの4勝目。チームもこのカード3連勝を含む4連勝となった。一方、打線が沈黙した日本ハムは4連敗。エース、ダルビッシュ投手が登録抹消されるなど不安を抱えたまま25日からの首位攻防戦に挑む事となった。
<コメント> 敬老の日と今年2回目の大型連休と言う事で銘打たれた「シルバーウィーク」。小生も家族を連れて実家のある仙台に帰省していた。
仙台ではこの期間、楽天がKスタ宮城にロッテ、オリックスを迎え6連戦を行っていた。ナイターだった月曜日を除き地元のテレビ局(地上波)が中継していたのを見たが、クライマックスシリーズ進出が懸かっている事もあり連日スタンドは満員だった。地上波でのプロ野球中継が少なくなって来ている昨今だが、地元のテレビ局が放送している事で、改めて地域に愛されている球団になった事を実感した。
さて、プロ野球のレギュラーシーズンもいよいよ大詰め。セ・リーグではジャイアンツが優勝し3連覇を達成した。かつて他の球団の主力選手をかき集めて強さを誇示していた頃と違い、生え抜きの若手選手がチームを引っ張った。4月中旬に首位に立つと夏場に中日に迫られはしたものの、一度もその座を譲る事無くこの日を迎えた。再登板した原監督が一貫して若手選手を積極的に起用し、選手がそれに応え若い芽はやがて大きな花を咲かせる事となった。坂本、亀井、山口選手など原監督が手塩にかけて育てた選手。
ここまで強くなるとファンの期待は、やはりかつての黄金時代である9連覇よ再び、と言う事になるのだろう。当時と比べて戦力が均衡化している現在のプロ野球でその偉大な記録に届くかどうかは分からない。ましてや今はクライマックシリーズと言う、もう1つのハードルをクリアしないと日本一への挑戦権を獲得する事は出来ない。しかし、上に挙げた若手選手が順調に育てばそれに届くような・・・。そんな予感を漂わせるほど強かった今シーズンだった。
2位が確定した中日は前も後ろも姿が見えないと言う事で、ここ数試合は難しい選手起用を強いられた。策士、落合監督の事を考えると龍が眠ったままの状態でライマックスシリーズを迎える事はないと思う。
そして優勝争い以上に面白い生き残りを懸けた争い。ヤクルトが踏ん張り阪神にピッタリ食らいつく展開となっている。両チームは週明けに直接対決を控えているが、そこで決まるのか。それとも一歩後退した広島が両チームの間を抜け出すのか。三つ巴の争いは10月の最終戦までもつれ込みそうな気がする。
一方のパ・リーグは、楽天が2位をも射程圏内に捉える勢いを見せている。帰省中にテレビで見ていたが、リードされていても、いつか試合をひっくり返すような雰囲気に球場全体が包まれているように見えた。25日からの西武との3連戦。西武もソフトバンク、日本ハム撃破して本拠地に戻ってくるとあってチームの雰囲気は最高潮に達しているだろう。裏ではその日本ハムとソフトバンクとの首位攻防戦が行われるが、この週末がパ・リーグのレギュラーシーズン最大の見せ場となるだろう。果たしてどんな結果になるのか注目したい。

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posted by スポーツ職人 at 22:25| 東京 ☀|
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