2009年08月12日

気紛れな勝利の女神が描いた「筋書き」に耐えたプロ注目の左腕!!  【高校野球  第91回全国高校野球選手権大会】

  第91回全国高校野球選手権は12日、大会3日目を迎え1回戦4試合が行われた。
  大会屈指の好投手菊池を擁する花巻東は、センバツ優勝の清峰を長崎大会で破った長崎日大と対戦し8−5で逆転勝利を収め2回戦に進出した。この他、70年ぶりに夏の甲子園に戻って来た関西学院やセンバツ8強の中京大中京、初出場の横浜隼人が2回戦にコマを進めた。
  大会4日目も1回戦4試合が行われ、昨春センバツ準優勝校の聖望学園(埼玉)や日大三(西東京)、東北(宮城)等が登場する。


【大会3日目の結果】
関西学院 0 0 2  0 0 2  0 2 1  7
 酒田南 0 0 0  2 0 0  1 0 0  3
 70年ぶり出場の関西学院が、地方大会全試合完封で甲子園に乗り込んできた酒田南安井投手から効果的に得点を重ね、投げては2番手で登板した山崎投手が要所を締めて勝利を収めた。酒田南は9安打放つも打線が繋がらなかった。


龍谷大平安 0 0 1  0 0 0  0 0 0  1
中京大中京 0 5 0  0 0 0  0 0 x  5
  古豪同士の対戦となった第2試合はセンバツでベスト8に進んだ中京大中京に軍配が上がった。今大会注目されている投手の1人である堂林投手が龍谷大平安打線を7安打1失点に抑えた。龍谷大平安が序盤の大量失点が最後まで響いた。


 横浜隼人 0 0 0  0 3 3  0 0 0  6
伊万里農林 0 0 0  0 0 2  0 0 0  2
  初出場校同士の対戦は横浜隼人が中盤、相手投手を打ち崩して勝利を収めた。伊万里農林は初回のチャンスをモノに出来なかったのが痛かった。

長崎日大 0 1 0  0 0 2  1 1 0  5
 花巻東 0 0 0  0 0 2  2 4 x  8
  終盤、点の取り合いとなったこの試合は、センバツ準優勝校花巻東が意地を見せ逆転で2回戦に進出した。花巻東のエース菊池投手は3本の本塁打を浴びるなど、本来の調子ではなかったが打線に助けられた。

【大会4日目の試合予定】
1 倉敷商(岡山)×東 北(宮城)
2 日大三(西東京)×徳島北(徳島)
3 聖望学園(埼玉)×都城商(宮崎)
4 熊本工(熊本)×三 重(三重)
 

<コメント>
  雨の影響で日程が遅れている夏の全国高校野球大会は3日目を迎えた。70年ぶりの出場を果たした甲子園のお膝元、西宮に学校がある関西学院、古豪同士、初出場校同士の対戦、そしてプロ注目の左腕が登場するなど興味深い対戦カードが組まれた大会3日目。
  
  その中でもやはりプロのスカウトが注目する花巻東の左腕、菊池投手の投球に注目が集まった。ところが、勝利の女神はセンバツで優勝した清峰を破った長崎日大に再び味方したのか、序盤に先制本塁打を許すとその後も精彩を欠き、計3本の本塁打を許す苦しい投球内容となった。これも雨で日程が延びた事による影響なのか。それともプレッシャー或いは気負いがあったのか。それでも試練に耐えて完投したエース。その姿を見て勝利の女神が心変わりしたのだろうか。終盤センバツ準優勝校の底力を見せた花巻東が長崎日大を逆転した。
  さて、初戦の苦しみを味わった花巻東の菊池投手。恐らく次の試合までには調子を整えて来ると思うが、一方で痛めたわき腹の状態も含めてコンディションがどうなのか気懸かりではある。

  この他、70年ぶりに夏の甲子園で勝利を収めた関西学院は2回戦で中京大中京と対戦する。中京大中京にとっては1回戦に続いて「古豪対決」となる。

  地方予選を含めて勝利の女神の心が揺れ動き続けて、波乱が多いような気がする91回目の夏の風物詩、高校野球。この後も勝利の女神の心は気紛れなのだろうか。気紛れであるが故に誰にも予想出来ないような「筋書きのないドラマ」も生まれるのだが…。











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posted by スポーツ職人 at 23:10| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(11) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする