この他の上位チームでは川崎F×清水が1−1のドロー、サンフレッチェ広島が2−1で山形に勝って3連勝となり3位に浮上した。
JリーグJ1第25節は9月12日、13日に行われる。
【JリーグJ1第24節結果】
大 宮 3−1 鹿 島
FC東京 2−0 大 分
横浜FM 1−1 千 葉
磐 田 1−3 G大阪
名古屋 1−0 新 潟
神 戸 3−2 浦 和
山 形 1−2 広 島
柏 0−0 京 都
川崎F 1−1 清 水
左側がホームチーム
【JリーグJ1順位表(24節終了時点)】
1 鹿 島 47
2 川崎F 43
3 広 島 40(得失点差+11 総得点39)
4 清 水 40(得失点差+11 総得点38)
5 G大阪 39
(中 略)
15 山 形 27
16 千 葉 22(得失点差−13)
17 柏 22(得失点差−16)
18 大 分 10
<コメント>
JリーグJ1は24節が終了し各チーム残り10試合となった。優勝争い、次回ACL出場権争い、そして残留争い・・・。サポーターにとっては1試合毎、チームの結果に一喜一憂する時期に差し掛かろうとしている。
ここまで首位の鹿島アントラーズは快調に首位を走っていたが、ACLとJリーグ等との過密日程がここに来て影響しているのか、夏に入ってそれまでの勢いにやや陰りが見え始めている。今節の大宮戦でも終盤立て続けに失点し、今シーズン最多失点を喫するなど精彩を欠いた。2位以下に対してまだアドバンテージがあるものの、現在2位の川崎Fとの次戦がその後の行方を占う意味で重要な試合となるだろう。この試合の結果次第では、これまでの独走ムードが一気に吹き飛ぶ事になるかも知れない。
2位以下は節ごとに順位が入れ替わる混戦となっている。その中で今シーズン再昇格したサンフレッチェ広島がトップ3に顔を出す健闘を見せている。J2降格の際、ペトロヴィッチ監督や代表でも活躍した佐藤寿人選手などの主力の多くが残留した。戦力を維持したままJ2を戦い抜き、圧倒的な強さを見せ付けて1年で再昇格を果たして迎えた今シーズン。7月に入ってから浦和や鹿島と言った強豪から勝ち星を挙げるなど調子を上げて来た。更に北京五輪代表だった李選手が加わる事になり、他チームにとっては脅威となるだろう。昇格即、ACL出場権獲得、あわよくば逆転優勝と言う快挙の可能性を秘めて残り10試合を戦う。
夏に調子を上げてきたと言えば、4位の清水エスパルスにも同じ事が言えるだろうか。こちらは日本代表のFWとしても活躍している岡崎選手が得点王争いのトップにいる。
広島、清水両チームとも暑い夏を乗り切り、実り多い秋を迎える事が出来るか注目したい。
一方、再起を懸け今シーズンを迎えた浦和レッズは深刻な事態に陥っている。7月11日に広島に勝ったのを最後に勝利から見放され、坂を転げ落ちるように上位から姿を消した。再建を託されドイツからやって来たフィンケ監督と一部選手との間に溝が出来始め、また同監督の言動が波紋を呼ぶなど、チームが崩壊しかねない状況になりつつある。それよりも日本一熱い事で知られているサポーターの我慢もそろそろ限界だろう。チームを1つにする良薬は「勝利」と言う薬だと思うのだが、中断期間となるこの2週間で良薬の処方箋を揃える事が出来るのかどうか。かつての王者が正念場を迎えようとしている。
「夏を制するもの・・・」。2009年のJリーグでもこのフレーズが当てはまるのか。今シーズンのJリーグは「実りの秋、そして運命が決まる初冬」に突入する。
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