この内、春のセンバツで優勝した長崎の清峰は順当に勝ち上がり3回戦にコマを進め、センバツ8強の早稲田実業(西東京)も初戦を突破した。青森では6連覇を狙う青森山田と春夏連続出場を目指す光星学院が共にベスト16に進出した。この他、秋田ではベスト8が出揃った。
一方、南北北海道では、2年ぶりの出場を目指した駒大苫小牧、3年連続出場を狙った駒大岩見沢が共に敗れ甲子園への道を絶たれた。
夏の地方予選は18日、福井や鳥取などで開幕し全ての都道府県で熱戦が繰り広げられる。日程が順調に消化されれば全国のトップを切って19日に沖縄県で代表が決まる。
【準々決勝以降の組合せ】
◎南北海道(ベスト4)
札幌一×小樽工と函館工の勝者
函館大有斗と札幌新川の勝者×北海道栄×北照の勝者
◎秋 田(ベスト8)
秋田西×本荘、新屋×鷹巣農林、横手×明桜、西目×秋田中央
◎鹿児島(ベスト4)
神村学園×鹿児島城西
国分と鹿児島南の勝者×指宿と樟南の勝者
◎沖 縄(ベスト4)
興南×八重山商工、中部商×沖縄水産
※青字は昨夏代表
さて、各地の予選の状況などを紹介するシリーズ。今回は北信越地区(山梨含む)について紹介したい。尚、山梨県は高校野球の区割りでは関東地区に属するが、前回関東地区を紹介した際に漏れてしまったのでここで紹介する。
◎山 梨
・昨夏代表…日本航空
・今大会シード校…富士学苑、日本航空など
昨夏代表の日本航空、春の県大会覇者富士学苑が早々と姿を消す波乱の展開となっている。好投手渡辺投手を擁する東海大甲府や甲府工にチャンスがあるが、優勝候補を破り勢いに乗る都留や身延が台風の目になる可能性もあり優勝争いは混沌としている。
◎新 潟
・昨夏代表…新潟県央工
・今大会シード校…日本文理、中越など
昨年は公立勢同士で争われた甲子園行きのキップ。今年は私学勢が復権すると見る。その中心になりそうなのが、センバツにも出場した日本文理。強力な打線を引っ提げた現チームは県内無敗のまま頂点に上り詰める事が出来るか。それとも新潟明訓や中越と言ったシード校が最後に土を付けるのか。昨年甲子園を経験した古村投手が怪我から復帰した新潟県央工、21世紀枠の候補に名を連ねた村上桜ヶ丘と言った公立勢が割って入れるかにも注目したい所だ。
◎富 山
・昨夏代表…高岡商
・今大会シード校…富山商、桜井など
先日紹介した秋田県同様、公立勢が優勢な富山県。昨秋、今春の県大会を制し、センバツにも出場した富山商を、県大会決勝でことごとく敗れている桜井が追う。他には、昨夏代表で甲子園経験者を多く残している高岡商や氷見などが上位をうかがう。
◎石 川
・昨夏代表…金 沢
・今大会シード校…遊学館、輪島など
ここ数年、遊学館、金沢、星陵の私学3強が優勝争いの中心となっているが今回もその構図に変わりはなさそう。春の大会決勝で遊学館に善戦し、能登勢初の甲子園出場を目指す輪島がどこまで迫れるか。
◎長 野
・昨夏代表…松商学園
・今大会シード校…佐久長聖、長野日大など
3年連続出場を目指す松商学園と春の北信越大会を制した佐久長聖の争いか。近年、夏の予選で好成績を収めている諏訪清陵や長野日大がこれらに続く。
◎福 井
・昨夏代表…福井商
・今大会シード校…北陸、敦賀気比など
大会5連覇を狙う福井商と北陸、敦賀気比、福井工大福井のシード校が中心。夏の大会にチームを仕上げてくる福井商に私学3強がどんな戦いを見せるのか。他には昨秋の県大会で福井商を破った藤島や同大会3位の大野などが有力。
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