2009年06月11日

笑顔なき凱旋試合!!「世界4強」の壁は遥か遠くに・・・    【サッカー W杯アジア最終予選】

  サッカーの2010年W杯アジア最終予選が各地で行われ、グループAの日本はカタールと対戦し1−1のドローに終わった。また日本と同じく本大会進出を決めているオーストラリアはバーレーンを2−0で下し、グループA首位の座を守った。
  一方、熾烈な出場権争いが繰り広げられているグループBでは、韓国がサウジアラビアと0−0のドロー、イランがUAEを1−0で下した。
  この結果、グループAでカタールの予選敗退が決まりオセアニアとの大陸間プレーオフの、アジア代表決定戦への出場権を懸けて最終戦でウズベキスタンとバーレーンが直接対決する。
  一方、グループBは韓国の1位通過が決まり、残る枠を北朝鮮、サウジアラビア、イランが争う事となった。アジア最終予選は17日行われる。


【試合結果(日本関係分のみ)】
日 本  1−1  カタール
(得点者)
前2分  オウンゴール(日 本)
後8分  ヤハヤ(カタール)(P.K)


【南アフリカへの道(アジア編)】 
  グループAは既にオーストラリアと日本が出場権を獲得済み。プレーオフ進出を懸けてバーレーンとウズベキスタンが17日対戦する。現在、勝ち点7(得失点差−3)のバーレーンは、引き分け以上でプレーオフ進出決定。勝ち点4(得失点差−4)のウズベキスタンは勝つ以外にその道は開けない。

  一方、グループBは17日韓国×イラン、サウジアラビア×北朝鮮が行われる。勝ち点11で並ぶ北朝鮮とサウジアラビアは勝者がW杯出場権を獲得する。敗者は韓国×イランの結果次第となる。イランが勝てばプレーオフ進出決定。負ければ北朝鮮×サウジアラビアの敗者がプレーオフに進出する。イランが引き分けた場合、得失点差などの勝負となる。
  サウジアラビア×北朝鮮が引き分けた場合は更に複雑になる。イランが勝てばイランが勝ち点13となりW杯出場権を得る。その場合、現在、得失点差で上回っている北朝鮮が3位となりプレーオフ進出。サウジアラビアが予選敗退となる。また、イランが韓国戦で引き分けた場合は北朝鮮がW杯の出場権を獲得し、サウジアラビアがプレーオフに回る。イランは勝ち点で及ばず予選敗退となる。何れにしてもイランは勝つ以外に南アフリカへの道は開けない事になる。


<コメント>
  W杯予選でかつて経験した事のない長旅の真っ只中にいる岡田ジャパン。既に本大会出場を決めているため、W杯出場と言う最低限のミッションは達成した事で、緊張感からは幾らか解放された中で行われた凱旋試合のカタール戦。そのカタールは勝たなければ南アフリカへの道は閉ざされてしまう為、こちらは相当の緊張感とプレッシャーに包まれた中での敵地入りとなった。
  
  サポーターの興味は予選突破から本大会へ向けてどんな試合を見せてくれるのかに移ったが、「世界を驚かすようなプレー」は先制点を上げた最初だけだったような気がする。相手のミスによる得点とは言えサイドから崩し前線の選手が詰めると言う理想的な形だった。
  しかし、その後は出足鋭い相手のプレッシャーに手を焼き中盤を支配することも出来ず、いつ点を取られてもおかしくない状況が続いた。選手が入れ替わっていたとは言え攻守にまとまりを欠き、不安定さを残したまま試合が終わってしまった。

  ウズベキスタン戦による疲労がピークに達している選手が多かった事や既にW杯出場を決めた事でモチベーションの維持が難しかった事、指揮官がベンチにいなかった事を考えるとこの結果は致し方ないと思う反面、大勢のサポーターが駆け付けたホームでの試合で結果も内容も伴わなかったのは残念であるし、相手も同じ日程をこなして来日している事を考えると言い訳にはならないだろう。

  また松井選手や興梠選手など途中出場した選手がどんなプレーをするか注目して見ていた。防戦一方だったリズムが変わった事は確かだが、相手ゴールを脅かすまでには至らなかった。
  スタメンの11人の他に交代枠をいかに上手く使うか、そして途中出場した選手のプレーの重要性はドイツ大会のオーストラリア戦で嫌と言う程、思い知らされた事は記憶に新しい。今後の課題の一つとして浮き彫りとなった。(本当に世界4強を目指すのなら他にも課題が山積しているのだが・・・。)

  W杯の予選は残り1試合。アジアの中では世界に近いと思われるオーストラリア。最終予選はここまで無失点で難無く予選突破を果たした。日本と同じような条件で迎えた先日のバーレーン戦でも大量に選手を入れ替えながらキッチリ勝ち点3時を積み上げ、選手層が厚い事を印象付けた。そのオーストラリア相手に海外組が帯同しない中で結果を残し、世界への足掛かりを掴む事が出来るのか。赤道越えの過酷な長旅は間もなくフィナーレを迎えようとしているが、世界と対等に渡り合うための険しい旅は既に始まっているのである。







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posted by スポーツ職人 at 21:59| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(24) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする