1組では、残り1枚となったロサンゼルス行きのチケットを懸けて日本とキューバが対戦し、投手陣が踏ん張った日本が5−0でキューバを下し準決勝進出を果たした。一方、前回大会準優勝のキューバは2次ラウンド敗退が決定した。
一方既に準決勝進出国が決まっている2組では順位決定戦が行われ、ベネズエラがアメリカを下し2組1位でロサンゼルスに行く事となった。
ワールドベースボールクラシックは明日20日(日本時間)1組の順位決定戦、日本×韓国が行われ、その後23日に準決勝、24日に決勝が何れもロサンゼルスで行われる。
【2次ラウンド試合結果(19日分)】
◎1 組
日 本 0 0 0 2 1 0 1 0 1 5
キューバ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本は韓国と共に準決勝進出が決定し、キューバは2次ラウンド敗退が決まった。
◎2 組
米 国 0 1 1 1 2 1 0 0 0 6
ベネズエラ 0 6 0 1 0 3 0 0 X 10
ベネズエラの2組1位、アメリカの同2位が決まった。
【この後の試合日程】
◎1組2次ラウンド順位決定戦
3月20日 10:00 日 本×韓 国 (サンディエゴ)
◎準決勝
3月22日 10:00 ベネズエラ×2次1組2位
3月23日 9:00 2次1組1位×アメリカ
◎決 勝
3月24日 10:30 準決勝の勝者
日時は日本時間。準決勝以降の試合会場はロサンゼルス。
<コメント>
ここのところスポーツの話題と言えば、当たり前かも知れないが野球のWBC一色である。明後日から始まる選抜高校野球も、サッカーのACLでスーパールーキー鹿島の大迫選手がゴールを決めた事もどこかに消し飛んでしまった。
それはさて置き、昨日韓国に敗れ崖っぷちに立たされたサムライジャパン。生き残りを懸けて対戦した相手は前回大会で優勝を争ったキューバ。野球が国技なだけに国の威信を懸けて戦うチームを相手に、昨日以上に難しい試合になると思われた。ところが、ちぐはぐだった昨日とは打って変わって投打の歯車が上手く噛み合い、2次ラウンド初戦同様、キューバを零封し、何とか踏みとどまってロサンゼルス行きを決めた。
その立役者はやはり先発の岩隈投手だろう。過去の試合から先に点を許せば苦しい状況に追い込まれ、サムライジャパンの日本直行が決まってしまう緊迫した雰囲気の中でよく投げたと思う。インターネットの文字速報しか見ていないので、どんな球筋でバッターを打ち取ったのかは分からないが、6回69球とと言う投球内容から、恐らくキューバの打線は追い込まれるとフォークやスライダーで打ち取られると踏み、早いカウントから手を出していったのだろう。その伏線は先日の試合で緩急をつけた投球でキューバ打線を翻弄した松坂投手が作ったものだとも言える。そう考えると、今日の好投は松坂投手が打った布石によりもたらされたと言えるのかも知れない。
一方、昨日は繋がらなかった打線も青木選手の4安打の活躍もあり得点を重ねていった。そして何より不振に陥っていたイチローに当たりが戻った事が大きい。復調が本物かどうかは今後の打撃内容次第だが、準決勝、決勝と見慣れているメジャーリーガーと対峙する可能性があるので活躍してくれると信じたい。
明日(20日)は韓国との4度目の対戦となった。アメリカとベネズエラもここまで3度対戦している。1つの国際大会で何度も同じ相手と対戦する競技は他にないだろう。異例な事であるが、大会のレギュレーションに関する話は機会があれば書く事にして・・・。
共にロサンゼルス行きを決めている事、勝っても負けても準決勝はこれまでよりも数段レベルの高い戦いが要求される事から、ガチンコの勝負にはならないような気がする。(どちらかと言うと負け続けて逆に失うものが無い日本の方が戦いやすいか・・・。そして勝てばマスコミが騒ぎ立てるか・・・。)その先を見据えて色んな選手、戦術を試して欲しいと思う。 今日(19日)のキューバ戦は先制して試合を優位に進める事が出来たから良いが、負けている時にどのようにして局面を打開するのか。負けた1次ラウンド、2次ラウンドの韓国戦でそれを見る事は出来なかった。準決勝、決勝と進む上で、そんなシーンが今まで以上に出てくる可能性がある。その時ベンチはどう動くのか。サムライジャパンが2連覇し得る器なのかどうか試されるのはこれからなのである。
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