一方、2組は先日プエルトリコに屈辱のコールド負けを喫したアメリカがオランダを下し準決勝進出に望みを繋いだ。
【2次ラウンド試合結果(16日分)】
◎1組
日 本 0 0 3 1 1 0 0 0 1 6
キューバ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
メキシコ 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
韓 国 0 2 0 1 1 0 4 0 X 8
日本と韓国は準決勝進出決定戦、キューバとメキシコは敗者復活戦に進む。
◎2組
オランダ 0 0 0 0 0 0 1 2 0 3
アメリカ 1 2 0 3 1 1 0 1 X 9
アメリカは、ベネズエラ×プエルトリコの敗者と準決勝進出を争う。オランダは2次ラウンド敗退決定。
<コメント>
世界一連覇を目指すべく海を渡ったサムライジャパン。2次ラウンド最初の相手は、1次ラウンド本塁打攻勢で相手を圧倒し勝ち上がって来た強豪キューバ。前回大会の決勝のカードが早くも行われた。
日本の勝利を願うのは勿論だがその一方でキューバの破壊力の餌食になるのではと言う想いもあった。しかし、そんな不安を一掃したのは、今や日本が世界に誇るエース松坂投手だった。序盤こそピンチを招いたが要所を締めて無得点に抑えると、その後はキューバ打線をピシャリと封じ込めた。テレビ中継を途中までしか見ていないが、直球と変化球のコンビネーションが良く、的を絞らせなかったのが印象的だった。
また、早い段階で味方打線がキューバ先発の豪腕チャプマン投手を攻略し援護射撃したのも大きかった。この試合でイチロー選手のバットからは快音が聞かれなかったがそれ以外の選手、特に下位に控えている「メジャーリーガー」城島、岩村選手の両選手が当たっていたのが目についた。打っては打線が繋がり、投げては強力打線キューバをシャットアウトに抑えた。投打の歯車が上手く噛み合う、まさに完勝だったのではないだろうか。
一方、キューバはランナーこそ出したものの打線が繋がらず、日本の投手陣を打ち崩す事が出来なかった。先発した話題のチャプマン投手も制球を乱すなど誤算が重なった。
それにしても世界トップクラスのキューバ相手にこれだけ完璧に勝つと誰が予想しただろう。沈黙したカリブの巨砲は早くも球切れしてしまったのだろうか。
さて、まずは難敵キューバを退けたサムライジャパン。この勢いを持続させる為には、次の試合が重要になってくる。奇しくも次の相手は、この大会3たび対戦する事になる韓国。アメリカに渡って強化試合で負けが続いていた韓国だが、やはり本番にキッチリ照準を合わせて来た。前回大会では日本を奈落の底に一旦突き落とし、今大会はアジア1位の座を日本から奪った因縁の相手である。ここを拾うと落とすとではまさに天国と地獄ほどの差がある。拾えばロサンゼルス行きが決まり更に勢いを増すだろう。反対に、もし落とせば再びカリブの巨砲が立ちはだかる可能性が高い。今日は鳴りを潜めた巨砲だがそれがかえって不気味である。キューバキラー松坂投手も使えない。韓国もキューバと当たる事なくロサンゼルス行きを決めたい、と言う想いは持っているだろう。今大会3度目となる日韓戦が、この大会の大きなターニングポイントになると共に壮絶な戦いになる予感がする。
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