中国と対戦した日本は、先発のダルビッシュ(日本ハム)を始め投手陣が中国打線をほぼ完璧に抑えた。攻撃では村田(横浜)の2点本塁打などで加点し、結局4−0で中国を下した。
一方、日本のライバルと目される韓国は6日、台湾と対戦し初回に6点を奪うなど相手を寄せ付けず9−0で圧勝した。
勝った日本と韓国は7日、2次ラウンド進出を懸けて対戦する。
【A組1回戦 試合結果】
中 国 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日 本 0 0 3 0 0 1 0 0 X 4
台 湾 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
韓 国 6 0 0 0 1 2 0 0 X 9
<コメント>
先日、気象庁から発表された桜(ソメイヨシノ)の開花予想によると、東京の開花予想日は25日。その頃WBCはクライマックスを迎え世界一の国が決まっている頃だろう。果たしてそこに「侍ジャパン」の名前は残っているだろうか。大会2連覇を目指す戦いがいよいよ始まった。
1次ラウンド初戦で中国と対戦した日本は4−0で下し初戦を突破した。相手が格下とは言え投手陣の出来の良さが際立っていた。特に先発したダルビッシュ投手は、先日行われた強化試合で露呈した制球の乱れがこの試合では見られず、先発の役割をキッチリこなした。球数も50球未満に抑える事が出来、7日の韓国戦での登板が可能になった事は大きいと言えるだろう。2番手以降の投手もほぼ完璧に相手打線を抑えチャンスを与えなかった。
それに対して打線の方は今後に不安を残す結果となった。西武、巨人との強化試合から繋がりに欠けていたが、その悪いリズムを引きずったまま本番を迎えてしまった感がある。前回大会と出ている選手が違う事や中国のレベルが上がっている事、そして監督が日本の野球を知っている事を差し引いても2006年の大会、コールドで下した相手に4点しか取れなかった事に物足りなさを感じた。
特にこの日もノーヒットだったイチローの状態をどう見れば良いのか心配しているファンも多いのではないだろうか。試合のない6日も特打ちを行っている事から焦りのようなものが見え隠れする。
前にも書いたが2006年の大会でも1次ラウンドは打てなかった事実は確かにある。しかし、これだけ打てずに苦悩するイチローを見る事が今まであっただろうか。モチベーションが上がるであろう韓国戦で目覚めるきっかけを掴んで欲しい所である。
一方、ライバル韓国はこれまで接戦を演じる事が多かった台湾相手に初回から容赦なく襲いかかり大勝した。これで、日本は明日のライバル対決を含め1次ラウンドで韓国と2度対戦する可能性が高くなった。果たして明日で2次ラウンド進出を決める事が出来るのか。それとも前回大会同様、韓国が日本の前に立ちはだかるのか。1次ラウンドのヤマが早くも訪れようとしている。
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