さて、久しく掲載していなかった2009年ペナントを争う各チームの動向を紹介するシリーズの8回目。今回は新球場元年の今年、好成績で花を添える事が出来るか注目される広島東洋カープを紹介したいと思う。
【久々のAクラス入りのカギを握るのは若手投手陣の活躍か?】
かつて衣笠祥雄や山本浩二らを擁し一時代を築いた広島も、1990年代以降はほとんど優勝争いに絡む事無く、すっかりBクラスが定着し、かつての栄光は色褪せてしまった。
しかし昨シーズンは終盤息切れしたものの、中日とAクラス争いを演じ少しずつではあるがAクラスへ浮上する兆しが見え始めた。そして過去の栄光を刻んで来た広島市民球場に代わる新たなホームグラウンドで、新たな歴史を刻むべく今シーズンを迎える。
ここ数年、目立った成績を残せていなかった投手陣だが、昨シーズンリーグ2位の勝ち星を上げ、黒田投手(現ドジャース)が抜けた穴を埋める活躍を見せたルイス投手が今シーズンも中心となるのか。これに二ケタの勝ち星を目の前にした中堅の大竹投手や前田や篠田と言った伸び盛りの若手投手が続く事が出来るかどうかが、チーム浮沈のカギを握るような気がする。ようやく若手投手の台頭が見られるようになったのはチームとしては明るい話題である。高橋投手が海を渡り、空いた先発枠を巡る競争意識が若手の間で生まれれば投手層に厚みをもたらす事になるだろう。
一方、攻撃では広くなった新球場に対応すべく繋ぎの野球を目指す事になるのだろうか。広島の主砲に成長した栗原選手の活躍に注目が集まるが、機動力を駆使すると言う意味では横浜から移籍した石井選手の存在がポイントになるかも知れない。現役にこだわり新天地での復活を期すベテランの活躍に注目したい。
ブラウン監督が就任して4年目。少しずつではあるが戦力が整いつつある「赤ヘル軍団」。新球場に花を添えるような成績を残し、今シーズンセ・リーグの台風の目となるだろうか。
次回は東北楽天ゴールデンイーグルスを紹介する。
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