立ち上がり試合の主導権を握ったバーレーンが前半24分FKから先制点を上げた。日本も後半香川(C大阪)などを投入したが、守りに入った相手を崩す事が出来なかった。
日本は2月4日の国際親善試合、フィンランド戦(東京・国立競技場)を経て、同11日のW杯アジア最終予選(横浜・日産スタジアム)のオーストラリア戦に臨む。
【試合結果】
◎A組
バーレーン 1−0 日 本
(勝ち点6) (勝ち点3)
<得点者>
前24分 イサ(バーレーン)
イエメン 1−0 香 港
(勝ち点3) (勝ち点0)
<コメント>
有料でのネット中継はあったものの地上波での生放送がない、代表戦としては異例の状況の中で行われたバーレーン戦。3月に同国とW杯最終予選を控えている岡田ジャパンにとって是が非でも勝って相手に強い印象を植え付けておきたい、逆に言えば負けてはいけない試合だった。しかし相手に脅威を与えるどころか逆に勢いを与えてしまう結果となった。司令塔の遠藤に加え守護神の川口も使えない等、結果が出てしまったから言えるのだが、勝負は試合前に既に決していたようにも思える。
文字速報を追って見てみた。文字での表現となるとどうしてもシュート時の事がメインで書かれるようになるが、前半は「バーレーン」の文字が踊るように出ていて、日本の苦戦ぶりがうかがえた。試合前の会見でバーレーンの監督がこの試合に向けてしっかり調整を行って来たと言っていたのに対し、遠征前の合宿で選手のコンディションにバラツキの見えた日本。その差が表れたのだろうか。それにしても、出ている選手が違うとは言え、イエメン戦と同じようなシチュエーションで失点してしまうとは・・・。1年の内に同じ相手に2度負けた事(相手がブラジルとかイタリアならまだしも)と併せてショックな出来事である。
当面の目標である11日のオーストラリア戦。少なくとも日本に帰ってくる欧州組がトップコンディションであって欲しい。尻に火がつくであろう今回の遠征組と上手く融合し、次こそやってくれると信じたい。
しかし、日本より高さのあるオーストラリア相手に果たして太刀打ち出来るのか。不安が拭い切れないまま大一番を迎える事になるのも事実である。今回の敗戦により、11日の結果次第では2010年W杯まで岡田監督に付与された会長お墨付きの監督手形が、世論のバッシングによって紙切れになる可能性もはらむ次のオーストラリア戦。選手の奮起に期待したい。
最後に余談であるが、最近A代表の下の世代の代表の成績が陰りを見せ始めている。以前ほどのインパクトがあまりない。今回の敗戦がW杯後の日本の姿を象徴する試合で、人気と共に実力も斜陽を迎えてしまう序章なのか。2011年、そんな心配をするほど日本のサッカーは落ちぶれていないと思いたいのだが・・・。
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