アジア杯最終予選は19カ国が5組に分かれて行われ上位2カ国が2011年に行われる本戦に進む。
本戦には、最終予選を勝ち上がった10カ国と前回大会の上位3カ国(イラク、サウジアラビア、韓国)、開催国のカタールとチャレンジカップを制したインド及び2010年に行われる同大会を制した国の計16カ国が出場してアジアNo.1の座をかけて争う。
【試合結果】
A組
日 本 2−1 イエメン
(得点者)
前 7分 岡 崎(日 本)
後 2分 ファリド(イエメン)
後20分 田中達(日 本)
<コメント>
これから佳境を迎える2010W杯アジア最終予選、そしてまだ全体像がはっきり見えない2010W杯南アフリカ大会。しかし、前回のアジア杯で予選免除の特権を失った日本代表は、更にその先を見据えた戦いにこの時期から挑まなくてはならない。
2010年に世界中の人々が熱狂する宴を控えている上に、日本がそこに参加出来るかどうかが今年、サッカー界にとって関心事となっている事から、カタールで行われる2011年の本大会の事を言われても余りピンと来ないファンは多いだろう。W杯予選と2本立てと言う事と選手選考で制約があった今回は首脳陣も頭を痛めたと思うが、岡田監督はW杯終了後、中心となる事を期待する若手を多く召集した。実際、南アフリカW杯後は今回のメンバーの内、何人かが次のジャパンの中核を担う事になるだろう。いや、なって欲しい。ただ、タイトルの○○が2011年も「岡田」のままとは限らず、その時の指揮官次第でメンバーも変わるとは思うのだが・・・。
また今回休んでいる主力メンバーを脅かす選手が出て来て欲しい、と言う願いも岡田監督にはあると思う。それが叶えば、この大会の予選から戦う意味も出てくる。代表の人気低迷と不況の影響で次のバーレーン戦が放送されない可能性があると言う、前代未聞の状況で始まったアジア杯最終予選。(それにしても、何の因果かまたしてもバーレーンと同組なのである。)
さて長い前置きはこれくらいにして、最初の相手イエメンは中東No.1を決めるガルフ杯で惨敗し、それから間もないと言う事でコンディションはあまり良くないらしい。力の差を見せ付けて幸先良いスタートを切りたい岡田ジャパン。圧倒的な割合でボールを支配し何度と無く相手ゴールに襲い掛かった。失点したシーン以外、危ない場面は殆ど無かった。にも関わらず奪った得点は2点。ホームで勝った事は良かったが、後半開始早々最も気を付けなければならない場面で点を失った事と併せて課題の残る結果となった。
今更、決定力不足の事を嘆いても仕方ないのだが30本近くシュートを放って、ネットを揺らしたのが2本と言うのは、相手がゴール付近をガチガチに固めた事と経験の少ない選手が多かった事を差し引いても少々寂しい気がする。シュート1本、しかもセットプレーで1点を取ったイエメン相手に危うく引き分ける所であった。そこがサッカーの面白い所であり、また怖い所でもあるのだが・・・。
ただ、今回の試合で経験の少ない若い選手が積極的にゴールを狙った事は評価しても良いだろう。今回の経験を次に機会に生かして欲しい。
28日にアウエーで行われるバーレーン戦、そして2月11日に行われるW杯最終予選のオーストラリア戦で岡田ジャパンがどんな戦いを見せてくれるのか。2011年の事はさて置き、まずは2010年のW杯出場、そしてW杯本大会に繋がるような試合をしてくれる事を期待したい。
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