テニスの4大大会今季第1戦、全豪オープン(19日開幕)の予選が17日、メルボルン・パークで行われ、女子シングルス3回戦で38歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)は、18歳のマリヤ・ミルコビッチ(オーストラリア)を7−5、6−1で下し、1996年の全米オープン以来、13年ぶりの4大大会本戦出場を決めた。
19日に組まれた1回戦の相手は、第25シードで昨年の全仏オープンベスト8のカイア・カネピ(エストニア)となった。
クルム伊達は昨年、12年ぶりに現役復帰。出場8度目となる全豪のシングルスで、94年に4強入りしている。シングルスにはこのほか杉山愛(ワコール)森田あゆみ(キヤノン)、男子の錦織圭(ソニー)が出場する。
<コメント>
孔子の書いた「論語」の中に「40にして惑わず」と言う一文がある。現実には様々な事で迷う事ばかりの世代であるが、間もなくその世代に差し掛かるこの人は、現役復帰に際して迷いはなかったのだろうか。
昨年、ツアーに復帰すると発表した時は世間をあっと驚かせた。かつて世界の一線級と渡り合っていたとは言え、約10年もの間プレーから遠ざかっており、一回りも若い選手相手にどこまでやれるのか、その挑戦を訝しがる声もあった。しかし、蓋を開けてみれば出場した各大会で若手の選手を次々と破ると11月には全日本テニス選手権も制して健在ぶりをアピールし、ついに世界への扉へをこじ開けた。
勝利を期待されプレッシャーと戦い続けた過去と違って勝つ事、そしてテニスを楽しんでいるように見える伊達選手。再び立つ世界の檜舞台でどのような戦いを見せるのか。そして、その先に見えるものとは果たして何か。伊達選手のこれから挑戦に注目すると共に全豪オープンでの活躍に期待したい。
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