大相撲初場所4日目が東京・両国国技館で行われ、新大関日馬富士は稀勢の里に突き落とされて4敗目を喫した。新大関が初日から4連敗したのは、昭和以降では初めて。
一方、両横綱は無傷の4勝目を挙げた。白鵬は琴奨菊を上手投げで下し、朝青龍は雅山に押し込まれて土俵際で逆転勝ち。千代大海と琴欧洲も4連勝したが、かど番の魁皇は把瑠都に寄り切られて初黒星を喫した。
【大相撲初場所4日目 主な結果】
朝青龍 引き落とし 雅 山
白 鵬 上手投げ 琴奨菊
把瑠都 寄り切り 魁 皇
稀勢の里 突き落とし 日馬冨士
旭天鵬 寄り切り 琴光喜
千代大海 突き出し 嘉 風
琴欧州 寄り切り 豪 風
(左側が勝った力士)
◎ここまでの全勝力士・・・朝青龍、白鵬、千代大海、琴欧州、把瑠都、栃煌山
<コメント>
場所前から進退を懸けた場所になると騒がれていた横綱朝青龍。全盛期のような圧倒的強さはここまで見る事は出来ない。むしろ、何とか勝っているという感じさえする。しかし、ここまで4連勝と横綱の仕事はキッチリとこなしてカギとなる序盤戦を終えた。カド番を迎えている魁皇共々、追い詰められた時の人間の強さを見せており、日を追うごとに「引退」の2文字は聞かれなくなった。勝負勘を取り戻しつつある手負いの横綱が、この後どこまで連勝を伸ばし勝ち星を積み重ねる事が出来るか。そして優勝争いにどこまで加わるかに注目が集まるだろう。
一方の新大関日馬冨士は未だに片目が開かない状態が続いている。場所前のけいこ総見では、白鵬と共に好調が伝えられていただけに意外である。先場所までのようなキレのある動きが影を潜めているのも気懸かりだ。やはり大関と言う看板が重くのしかかっているのか。それとも体のどこか痛めているのか。この後どこまで巻き返す事が出来るか注目したい。
初場所は両横綱が全勝で序盤戦を終えた。賜杯争いはこの後どんな展開になるか。注目されている今年の初場所は、いよいよ中盤戦に差しかかろうとしている。
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