2009年01月02日

逆境を乗り越え初の頂点に・・・   【陸上 第85回箱根駅伝往路】

  第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路(東京→箱根・芦ノ湖)が2日行われ、東洋大学が5区の柏原選手の活躍で制し初優勝を成し遂げた。2位には昨年の往路優勝で5区途中までトップだった早稲田大学が入り、優勝候補の駒澤大学は15位に終わり、総合優勝2連覇は厳しい状況になった。
  箱根駅伝の復路は3日行われる。


【復路順位(シード圏内)】
1位 東洋大学
2位 早稲田大学
3位 日本体育大学
4位 中央学院大学
5位 山梨学院大学
6位 国士舘大学
7位 明治大学
8位 日本大学
9位 大東文化大学
10位 帝京大学

太字は予選会を通過した大学


【各区間状況】
◎1区
 各大学つかず離れずの状況でレースが進むも、20キロ手前で早稲田大学矢澤選手が抜け出しトップで襷を次走に渡す。2位神奈川大、3位明治大の順。優勝候補筆頭の駒澤大は19位と出遅れる。

◎2区
 山梨学院大学モグス選手が快走を見せ、2位以下を引き離しトップで3区に繋ぐ。日大ダニエル選手が20人抜き。留学生選手の活躍が光った。

◎3区
 北京五輪に出場した早稲田大学の竹澤選手が実力通りの走りを見せ、差を縮めるも山梨学院大がトップを守る。2位早稲田、3位日大。駒澤大学は捲き返す気配無く依然下位に低迷。

◎4区
  早稲田大三田選手が区間新記録の快走を見せトップの座を奪い返す。2位山梨学院大学、3位明治大学。東洋大はトップから約5分差の9位で襷を繋ぐ。

◎5区
  箱根駅伝最大の見せ所、山登り。一旦は先頭の早稲田に並んだ山梨学院大の高瀬選手だったが、急に走りが鈍くなり失速。東洋大学のルーキー柏原選手が怒涛の追い上げを見せる。ヤ山を登りきった所で追いつくと早稲田三輪選手との抜きつ抜かれつのデットヒートとなる。しかし芦ノ湖の市街地に入る直前で東洋大柏原選手が抜け出すと、そのままトップを守り切った。22秒差の2位に早稲田大学、3位には日体大、駒澤大は先頭集団に顔を見せる事無く15位と大きく出遅れた。

<コメント>
  近年、各校の実力差が接近していると言われる大学駅伝。今シーズン、学生3大駅伝と言われる大会の内、出雲駅伝は日大、全日本大学駅伝は駒澤大がそれぞれ制し迎えた箱根駅伝。今回も予選会から出場した大学が4校往路でシード圏内に入るなど混戦を象徴する、それも往路5区間の内、2〜5区の4区間で区間記録を更新するハイレベルなレースとなった。
 
  その中でも圧巻だったのは5区の区間記録を大幅に更新した東洋大学の柏原選手である。 
  タスキを繋いだ時点でのトップとの差はおよそ5分。何が起きるか分からない山登りとは言え逆転するのはほぼ不可能に近いタイム差だった。しかし山登りの怖さを知らないスーパールーキーはタスキを渡されると、剣が峰の麓の急勾配に苦しむ他校の選手を尻目に快調に歩みを進めるとついにトップの影が大きく見えるところまで追い上げた。そこからの早稲田大三輪選手とのデットヒートは見応えがあった。最終的にはルーキーの勢いが経験を上回り、粘る三輪選手を振り切って東洋大学に初の優勝をもたらした。

  東洋大学は優勝争いに加わるのではないかと言われていたが、大会前に不祥事を起こし一時は出場が危ぶまれた。監督が交代するなどチームに動揺が走っただろう。その逆境を跳ね返しての優勝だけに喜びもひとしおだと思う。

  一方、最後の最後で往路2年連続優勝を叶える事が出来なかった早稲田大。ライバルと目された駒澤大学が不振にあえぐ中、明日の復路で逆転し久し振りの総合優勝を果たす事が出来るか。

  戦国駅伝をより強く印象付けた箱根駅伝の往路。恐らく明日の復路も順位が目まぐるしく変わる激戦となるだろう。優勝争いそしてシード権争い行方は・・・。果たしてどんな結末が待ち受けているのだろうか。


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posted by スポーツ職人 at 16:30| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(14) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アジア王者の意地見せる!! 「東西家電メーカー対決」は西軍に軍配!! 【サッカー 天皇杯決勝】

 新年明けましておめでとうございます。今年も当ブログをどうぞ宜しくお願い致します。2009年の最初の記事は元旦恒例のサッカー天皇杯に関して書きたいと思います。


  サッカーの第88回天皇杯は1日、国立競技場でG大阪と柏の決勝が行われ、G大阪が1−0で柏を下し、前身の松下電器以来、18大会ぶり2度目の優勝に輝いた。G大阪はJリーグ発足後、初の優勝。
  息詰まる一戦は、0−0のまま延長戦に突入。後半11分に途中出場のFW播戸が値千金の決勝ゴールを決めた。

  この結果、3月から行われるアジアチャンピオンズリーグに日本から出場するのは、鹿島、名古屋、川崎Fと天皇杯を制したG大阪の4チームとなった。

【天皇杯決勝結果】

G大阪   1−0   柏
(得点者)
延後11分  播 戸

<コメント>
  G大阪と柏の前身は、それぞれ松下電器と日立製作所である。Jリーグ発足後、チーム名は変わったが今でもユニフォームの胸の部分には「Panasonic」、「HITACHI」の文字が刻まれている。

  そんな両チームの間で争われたシーズン最後を締めくくる天皇杯はアジア王者に輝いたG大阪が、接戦を制した。
  
  12月25日の準々決勝から数えて3試合目。その前にクラブW杯を戦い、チームはベストコンディションからは程遠い状態だった。それでもこの試合をモノに出来たのは、やはりクラブW杯に出場し、世界を肌で感じた事が大きいのだろう。「再びACLに出場して世界へ・・・ 。」Jリーグで不振だったチームは覚醒し、再びアジアの頂点に立ち世界へ挑むべく、その扉をこじ開けた。
  また、この試合では西野監督の采配もピタリと当たった。早目に選手交代をした柏とは対照的に3枚のカードを延長戦に入るまで使わなかった。そして満を持して起用したスーパーサブの播戸選手が結果を出した。
  
  一方、約3年ぶりの頂点を目指した柏だったが退任する石崎監督のの花道を飾る事は出来なかった。序盤にあったチャンスをモノに出来なかったのが痛かった。G大阪の攻撃をゴールキーパを中心としたデフェンス陣が食い止めたが、こらえ切れなかった。

  これで次回のアジアチャンピオンズリーグには日本から鹿島、名古屋、川崎F、そしてG大阪が出場する。日本のクラブチームがアジアの舞台、そしてその先にある世界の舞台で飛躍する事を期待したい。 


 



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posted by スポーツ職人 at 09:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(23) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする