また、アジア王者としてこの大会出場したG大阪は3位決定戦でパチューカ(メキシコ)を1−0で下した。
クラブW杯は2009年、2010年はUAEで行われる。
【クラブW杯2008決勝の結果】
マンチェスターU 1−0 リガ・デ・キト
(得点者)
後28分 ルーニー
【クラブW杯2008 3位決定戦の結果】
G大阪 1−0 パチューカ
(得点者)
前29分 山 崎
<コメント>
例年通り欧州と南米のチャンピオン同士で争われた今年のクラブ世界一の座を射止めたのは、昨年に続いて欧州のチャンピオンだった。
その前に3位の座を勝ち取ったG大阪がこの大会で存在感を示した事は喜ばしい事である。特にマンチェスターU戦での遠藤選手の「コロコロP.K」(実際にはコロコロではなかったが)は、サッカーに関しては目の肥えているイングランドのファンに衝撃を与えた。
しかし、敢えて厳しい言い方をすればこの「衝撃」を継続させる為には、前にも書いた通りACLに出続け、アジアチャンピオンになりクラブW杯に出場しなければならない。(そうなれば今回与えた衝撃も良い意味で普通の事と世界のサッカーファンに捉えられるのだろうが・・・。)昨年の浦和も世界に近づいたと言われながら結局は今シーズン日本でトップに君臨する事はおろか、アジアに進出する事すら出来なかった。次回のACL行きのチケットがまだ手元に無いG大阪。タイトな日程ではあるが天皇杯を勝ち抜く事が世界に近づく第一歩となる。
そして優勝したマンチェスターU。世界有数の顔ぶれを見ると優勝して当然なのであるが、1人少ない状況で戦い続けながら、攻撃の手を緩める事無く相手を圧倒して勝利を手にした事で改めて世界トップクラスの力と技の凄さに魅了されたファンも多かったのではないだろうか。対するリガ・デ・キトも相手の分厚い攻撃をよく凌いだ。一瞬のスキを突かれ1点取られはしたが、相手との力の差を考えると健闘したと言ってよいだろう。それにしても両チームのミドルシュートの威力には驚かされた。日本の代表、クラブチームが世界に追い付くにはまだ多くの壁を越えなければならない、と実感させられた今大会だった。
次回のクラブ世界一決定戦は日本開催ではないが、日本のクラブチームが再び世界の舞台に立つ事を期待したい。

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