一方、注目された「3世代のダービー馬」ディープスカイ、ウオッカ、メイショウサムソンはそれぞれ2着、3着、6着に終わった。
【ジャパンカップ競走成績】
1着 スクリーンヒーロー デムーロ 2分25秒59
2着 ○ディープスカイ 四位洋文
3着 ×ウオッカ 岩田康誠
4着 △マツリダゴッホ 蛯名正義
5着 オウケンブルースリ 内田博幸
<コメント>
先日掲載した予想記事の中で、単穴に推したアサクサキングスに騎乗するルメール騎手の一発がありそう、と言うような事を書いたが、一発あったのは、もう1人の「出稼ぎジョッキー」デムーロ騎手の方だった。
勝ったスクリーンヒーローは、前走のアルゼンチン共和国杯で初めて重賞タイトルを獲得したもののハンデに恵まれていた感があり、おまけに夏を過ぎてようやくオープンの仲間入りをしたとあっては、タイトルホース目白押しの今回、人気が無いのも当然だった。しかし、最後の直線での叩き合いでダービー馬(ウオッカ)とグランプリホース(マツリダゴッホ)を蹴落とすと、後ろから追ってきたもう一頭のダービー馬、ディープスカイの追随を許さなかった。
思えば鞍上のデムーロ騎手は、本格化前のダイワメジャーで皐月賞を制しているが、この馬も今後「穴党のヒーロー」から「本命党のヒーロー」になる事が出来るのか注目したい。
一方、3世代ダービー馬はスローペースに泣かされる結果となった。
その中で最も悔しい負け方をしたのが、古馬を押しのけ1番人気に支持されたディープスカイだったのではないだろうか。上がり3F最速タイムを叩き出し、他のダービー馬2頭に先着したまでは良かったが、思わぬ伏兵の出現は予想出来なかっただろう。陣営がこのレースにどれだけ懸けていたのか、レース後の四位騎手の悔しさに満ちたコメントがそれを物語っているような気がした。道中の位置取りがもう少し前ならば・・・、と言うフレーズは「負けて強し」の戦いをした今回は胸にしまっておきたい。
ウオッカは懸念されていた折り合いに課題を残した。それとはやりスローペースになりがちなこの距離は、管理する角居調教師が有馬記念出走に慎重になっているように、余程強力なペースメーカーがいない限り少し長い気がする。それでも3着を死守した事でこの馬の底力は示せた。
そして本紙本命のメイショウサムソンは最後少し見せ場はあったが、いつものしぶとさが無かった。海外遠征明けの影響か、それとも馬が引退の時期を悟ったのか。ラストランとなる有馬記念での復活劇を期待したい。武騎手が奇跡的な回復力を見せ復活すれば、それこそ有馬記念で時折演じられる「ドラマ」となる。
かくして3世代のダービー馬が揃う事で注目されたジャパンカップは意外な結果で幕を閉じた。ディープスカイが年内休養、ウオッカも有馬記念の出走が微妙、そしてメイショウサムソンは引退とこの3頭が揃う事はないだろう。「本家グランプリレース」有馬記念は、メンバー構成が今回より少し小粒になりそうなのは残念ではあるが、今回のレース以上に名勝負が演じられる事を期待したい。
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