2008年11月20日

「これで安心して年を越せます。」  by   日本代表関係者&日本サッカー協会関係者 【サッカー W杯アジア最終予選】

 サッカーの2010年W杯アジア最終予選が19日、各地で行われグループAの日本は、田中や玉田などがゴールを決め3−0でカタールを下し勝ち点を7に伸ばした。グループAのもう一試合、オーストラリア×バーレーンは後半のロスタイムに得点を上げたオーストラリアが1−0でバーレーンを下し首位をキープした。

  一方のグループBはサウジアラビア×韓国、UAE×イランが行われ韓国が2−0でサウジアラビアを下し首位を守り、UAE×イランは1−1のドローだった。

  W杯アジア最終予選。日本は来年の2月11日、ホームでオーストラリアと対戦する。

【W杯アジア最終予選グループA結果(11月19日分)】

 日 本(7)  3−0  カタール(4)
(得点者)
 前19分  田中達
 後 2分  玉田
 後23分  闘莉王

 オーストラリア(9) 1−0  バーレーン(1)

【W杯アジア最終予選グループB結果(11月19日分)】

 韓 国(7)  2−0  サウジアラビア(4)

 UAE(1)  1−1  イラン(5) 
 
太字はホームチーム。( )内の数字は勝ち点。

<コメント>
  日本のサッカー界にとって忘れられない出来事、「ドーハの悲劇」から早いもので15年が過ぎた。当時、代表に名を連ねた選手の内、肩書が変わらないのは、カズこと三浦知良選手とファイター中山雅史選手だけ。残りのメンバーは皆、指導者や解説者など第二の人生を歩んでいる。それと肩書が変わらないと言えば、指揮官だったオフト氏。クラブと代表と言う、環境こそ違えど「指揮官」として現在、日本にいるのは興味深い。
  あれから日本は3度W杯に出場し、ようやく世界の舞台に辿り着いた。

  さて、日本代表がW杯予選で因縁の地、カタールに足を踏み入れたのはそれ以来となるW杯最終予選の第3戦。初戦のバーレーン戦、続くウズベキスタン戦と負けはしないものの胸のつかえるような試合が続き、この試合でもし勝てなければ、岡田監督の解任論が再燃しそうな雰囲気の中で行われた。しかし、消化不良気味だったこれまでの戦いの鬱憤を晴らすような内容で、当面のライバルであるカタールを圧倒した。

  勝たなければならないと言うプレッシャーの中で3点を上げた事は評価に値する事だと思うが、それ以上に楢崎、中澤と言ったディフェンスの軸を欠いた中で、最終予選で初めて相手を無失点に抑えた事の方が大きいし、選手にとっては自信に繋がるだろう。先制点を取ってからは脅威と目されていたカタールの鋭い攻撃を封じ込め、特に危険な選手とされていたFWセバスチャン選手には仕事らしい仕事をさせなかった。

  それと、得点を上げた時間帯も理想的だった。相手に攻め込まれていた時間帯に取った先制点、さあこれからと、相手が意気込む所で取った2点目、そして相手の息の根を止めた3点目・・・。特に2点目の玉田選手の「弾丸シュート」は相当のダメージを与えたに違いない。それほど素晴らしいシュートだった。

  W杯予選はこれからが長い道のり。この試合の勝利で浮かれていると後に大きな落とし穴が待ち受けているような気もするが、取り敢えず勝たなければならない試合で結果を残し、それなりの内容で当面のライバルの指揮官に白旗を上げさせた事で南アフリカへ向けて一歩前進したと言えるだろう。 

  一方、日本にとって脅威と思われていたカタールだったがそう感じたのは日本に先制点を取られるまでだった。前からアグレッシブにボールを取りに行く日本のプレスに対応する事が出来ず、課題だったディフェンスも綻んだ。時折、鋭い攻撃を見せはしたものの効果は無かった。
勝ち点で並んでいるとは言え、他国よりも1試合多くこなしている彼らの方が日本以上にプレッシャーを感じていたのかも知れない。

  15年前、テレビのスタジオで悔し涙を流しコメントすら出来なかった現在の日本代表指揮官。「因縁の地」で勝利を収めた事で内心、ホッとしているのではないだろうか。

  次は少し間をおいてオーストラリアとの首位決戦である。アジアに転籍したオーストラリアとW杯本戦で対戦する事は今後無いかも知れない。2006年に受けた屈辱のリベンジを晴らすべく舞台は整った。是非、リベンジを果たして欲しいと思う。






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posted by スポーツ職人 at 22:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(43) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする